国際会議でホテル予約がない!!
7月1日は「弁理士の日」です!
なぜ、7月1日が弁理士の日であるかというと、明治32(1899)年7月1日、弁理士法の前身である「特許代理業者登録規則」が施行されたことから、日本弁理士会が、その施行日である7月1日を「弁理士の日」に制定したのです。
この弁理士の日に合わせ「独学の弁理士講座」を運営している弁理士の内田浩輔先生から「弁理士の日記念ブログ企画2022」への参加のお誘いがありました。
https://benrishikoza.com/blog/benrishinohi2022/
テーマは「知財業界での大ピンチ」です。
そこで、今回は、私が知財業界で会った大ピンチをお伝えします。
大ピンチといえば、お客様にすごく叱られて、かつ、世間的にも炎上したドキドキ案件あるんですが、それはもうちょっと時間が経ってからぼやかしてお伝えしようと思います。
ということで、今回は生ぬるい話になってしまいますが、国際会議に参加した際のピンチをご紹介します。
INTAの年次大会への参加
INTA(国際商標協会)は、ブランドオーナー(企業など)と、商標に関係する専門家(弁護士、弁理士、学者など)で構成されたグローバルな団体です。
毎年5月頃に開かれる年次大会は、10,000人以上の会員や関係者(政府関係者含む)が一同に会するINTA最大のイベントです。
アメリカで開催されるのが通常で、4年に1度、アメリカ以外で開催されます。
アジアでは2014年に香港で開催されたのが初めてで、来年2023年にはシンガポールでの開催が決まっています(シンガポールは2020年に開催予定でしたがコロナの影響で延期となっていました)。
私は香港の時から参加しています(今年は参加せずですけど)。
年次大会には、主に企業、学者、代理人が参加し、私のような弁理士は、ネットワーキング(外国代理人を探す、外国からの仕事をゲットする)を目的に参加することが多いと思います。
2016年 フロリダ・オーランド
2014年、2015年と、順調に大きなトラブルなく参加できていたのですが、2016年にフロリダ州オーランドで開催された年次大会でホテルトラブルに見舞われました。
ホテルの予約は、例年、INTA年次大会の申し込み時に一緒にINTA経由でできるので、2016年の時も、INTAの予約サイトで予約しました。
いや、したはずでした・・・
予約をした時には予約のコンファメーションのEmailが届いてます。
年次大会の前日に現地に到着し、ホテルの受付でチェックインしようと、そのEmailのプリントアウトを受付で見せると、、、
受付:「いや、予約ないけど」
私 :「え? そのEmailのとおり予約してるでしょ」
受付:「いや、ない。このEmailの後にちゃんとしたコンファメーション来てるはず。それがなかったら予約取消されてるんじゃないか?」
私 :・・・(なんだよそれ、知らんがな)
「じゃあ、予約なくてもいいので、部屋ありますか?5月26日まで6泊です」
受付:「今夜はあるけど、明日からないから、明日の朝チェックアウトして」
私 :「いや、それ困るよ。明日からINTAの年次大会ですよ」
・・・。
その後 ホテルの受付の人も親切に周辺ホテルの予約状況を確認してくれるも、空きなし。
とりあえず明日の朝までにキャンセル出たらよろしくと伝えて、翌日チェックアウトすることを約束して、その日は泊まることにしました。
↓はその日に泊まった素敵なお部屋。。。
翌朝
約束通りチェックアウトし、その際にキャンセル出てないか聞いたものの、空きはなし。
夕方まで荷物預かってくれとお願いしてINTA会場に向かいます。
会期初日から、外国代理人との打ち合わせを30分刻みで入れていたので予定はパンパンです。
どうやってホテル探しすりゃ良いのよ。
そこで、まず、INTAの受付に行って、ホテル予約ないんだけど困ったよ、と相談したら、「あそこにアコモデーションビューローが10時頃に開くから相談しな」、と言われ、行ってみることに。
どうやら、INTA年次大会の会期中、宿泊場所がない人のために、宿を手配してくれる臨時窓口として「アコモデーションビューロー(Accommodation Bureau)」を開設しているようでした。
Accommodation Bureauで相談
2つほど外国代理人と打合せをこなした後、Accommodation Bureauに行ってみました。
そして、そこのお姉さまに、「今夜から部屋がないんす。困ったんす。」と言って相談。
滞在日数や場所の好み、予算など聞かれて、「OK 探してみるわ」という気軽な回答。
携帯電話の番号を教えて、また外国代理人との打ち合わせの予定に向かいます。
こんな状況では外国代理人との打合せも上の空です。
早く連絡がこないかと願うばかり。
そして夕方前にAccommodation Bureauから電話があって、
「ここなら部屋取れるよ」と、
「ありがとうございます!」
という感じで、なんとか見つかりました。
自分で探す時間ない中でめっちゃ助かった〜。
初日の全ての打ち合せ予定を終えた後、1泊だけ泊まったホテルに行って荷物を回収。
INTA初日にホテルチェックアウトして別のホテルに無事に移動しました。
会期中のネタとして活用
そんなこんなで初日から冷や汗タラりの状況でしたが、何とか乗り切れました。
Accommodation Bureauがなかったらもうどうなっていたのか想像すらつきません💦
そして、この事の顛末は、外国代理人との打ち合わせの導入の話題に使いまくりました。
外国代理人:「はい!どう??元気にしてる?」
私:「いやあ、初日からえらい目に遭ってさぁ、ホテルなかったんだよね。」
外:「それは大変だったね。INTAに損害賠償しちゃいなよ」・・・
てな具合で、普段は天気の話題などでごまかしているところを、面白おかしく進めることができました。
災い転じて福となす、というピンチのお話でした!
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