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類似商品・役務審査基準2025の改良ツール
商標実務を担当される方にとってはおなじみの「類似商品・役務審査基準」が今年も改訂されました。
https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/trademark/ruiji_kijun/ruiji_kijun12-2025.html
「類似商品・役務審査基準」は、商標出願実務において、指定商品・役務の記載を検討したり、商品・役務がどの区分に該当するかを確認するために毎日のように使うものです。
ただ、ページ数が多くて使い勝手が悪い。
印刷しても、ページをめくるだけでしんどいです。
PDFデータをダウンロードして閲覧する場合には、どこまでスクロールしたら目的の商品・役務が出てくるのか、わかりません。
また、Excelデータも、やたら冗長な区分があり(例えば、第1類)、見るのも嫌になります。
そこで、私は、毎年、特許庁が配布しているExcelデータを加工して、包括概念表示と見出しの商品・役務(いわゆる短冊の範囲)のみを表示する改良版を作っています。
主な改良点
この改良版での主な改良点は次のとおりです。(※改良点のいくつかの機能はExcelのマクロで動作しています。)
下位概念の商品役務をグループ化
各区分へのジャンプボタンの設置
選択した指定商品役務の一覧表作成機能
区分内の包括概念表示と見出しの商品・役務(短冊)全部を冒頭に列挙
類似群を半角に変更
備考類似の類似群を本来の類似群の横に斜体で記載
包括概念表示に含まれる短冊の範囲を色付け
1.下位概念の商品役務をグループ化
類似商品・役務審査基準を見にくくしている原因の一つが、見出しの商品・役務に包含される下位概念の商品・役務の数が多く、記載が冗長になることです。
そこで、下位概念の商品・役務をグループ化して、必要に応じて「+」ボタンを押すことで展開して確認できるようにしました。
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閉じるとき(折り畳むとき)は、マイナス「-」を押します。
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また、「グループ全展開」、「グループすべて閉じる」ボタンを表の右側に設置し、全てを見たい場合の対応も容易にしました。
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2.各区分へのジャンプボタンの設置
特許庁が配布している元々の類似商品・役務審査基準のExcelデータは、含まれるシートの数が47あり(第1類~第45類+小売関係2枚)、シート名が「第1類」、「第2類」・・・と記載されているため、他の区分に移動する際には、シートの表示を横にスクロールしなければなりませんでした。
そこで、シート名を「1」、「2」のように1文字にするとともに、表の右側に各区分へのジャンプボタンを設置しました。
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3.選択した商品・役務の一覧表作成機能
この改良版の目玉機能と言ってもよいかもしれません。
ExcelのC列の各商品・役務の左にある四角(セル1マス)に任意の文字又は記号を入れて、「指定商品役務リストの出力」ボタンを押すと、一覧表がデスクトップに出力されます。
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もちろん、複数の区分にまたがってチェックを入れて出力することもできます。
また、今年の新機能として、「区分内の短冊全部チェック」ボタンを配置し、区分内のすべての包括概念表示と見出しの商品・役務に一括してチェックを入れられるようになりました。
出力したリストには、日本語での表示のほか、英語訳(審査基準上の参考訳)や類似群も出力されます。
願書に転記する際には、出力された一覧表からWordにテキストで貼り付け、改行を「,」に変換すれば、効率よく願書入力用の商品・役務を作成できます。
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その他(4~7)
細かい表示上の改良です。
類似商品・役務審査基準を使用する際に役立つ表示に改良しています。
販売します
今年も販売することにしましたので、気に入っていただいた方は是非ご購入ください。
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