細かすぎるが役に立つ!? 月山富田城の登城案内
先日は「月山富田城」までのアクセスを細かく記載しました。
今回は、(たぶん)どこより細かい登城案内です。2019年にNHKで放送された「英雄たちの選択 月山富田城」編を意識して書きます!
本丸までの所要時間はズバリ40分!
あえて見出しで書いちゃいましたが、なぜかネットで検索しても所要時間あまり出てこないんですよね。人それぞれなところもあると思いますが、ズバリ40分と書いておきます。 私は写真をかなり撮るのでゆっくり進みましたが、それでも登城開始から1時間で本丸まで到達しました。
運動靴で十分
一番の急こう配の場所はアスファルトの階段が整備されています。その他は獣道みたいなところも少しありますが、基本的には歩きやすいので、登山用ではなくて大丈夫です。
この地図持ってって!
先日の記事でも書きましたが、安来駅かふもとの歴史博物館で城のMAPをもらいましょう。登城をはじめると全体図の案内はほぼなくなります。
こちらは、パンフの地図に私がA-Gまでのアルファベットを記入したものです。それぞれ色分けしていますが、城までは1本道ではなく選択肢がいくつかでてきますので、解説したいと思います。
A.B 千畳平まで
登城口の案内では、歴史資料館の裏手からのBルートがおすすめされています。こちらはアスファルトの車道で歩きやすく、Dにつながっていますので車の方は上のパーキングまでいけます。Dに行かず途中で左の山道にはいると千畳平に着きます。
千畳平からの眺めです。すでにいい眺め!
Bは歩きやすいのですが、マーコ的におすすめなのは、Aのルートです。
こちらは馬乗馬場との間を上がっていく細い歩道になります。
これは登り切ったあと千畳平から来た道を眺めたところです。歩きづらいところもありますが、「城攻めしてる!」という感じがして、オススメなんですよ! この道への入り口は道の駅の建物の左が側にあります
尼子興久の墓が目印です
のぼりはCの道一択!
千畳平からはCのルートで曲輪を渡っていきます。
途中祈る山中鹿之助の像の前を通ります。
その次は建物が復元された「花の壇」。 NHK 英雄たちの選択で千田先生が解説されていた場所ですね。(そのあと、兵士に撃たれますが・・)
ここまでくるとこれからアタックする本丸方面が見えてきます。
少し草深いですが、Cの道をすすむと当時の戦の情景が浮かぶようです。
山中(さんちゅう)御殿で水分補給
花の壇を過ぎると、広いスペースにでます。「山中鹿之助」があたまにあるので、思わず「やまなかごてん」と呼んでしまいそうですが、さんちゅう、が正しいです。ここからも道は2つに分かれます。
分かれるといっても短距離ですので、往復で別ルートをとるといいと思います。左は少し穏やか、右は七曲りの予兆を感じる坂です。ここでしっかり水分補給しておきましょう。ここから先はトイレはありませんので、山中御殿手前のトイレですませておきましょう。
想像以上の七曲り(整備はされています)
山中御殿までは高低差に悩まされることはほとんどありませんが、ここからが別人のような急坂になります。
急斜面過ぎ+草木が茂っていて、下までの階段全ては写せませんでした。ほんとにクネクネと階段が続いていて進めば進むほど、傾斜が急になります。
最後、ここがきつかった! これさえ超えれば三の丸です。
登った者のみが味わえる爽快感
七曲りの最後の階段を上ると目の前には三の丸の石段が!そして振り返ると
絶景です!(これは三の丸に上がったところから)風が吹き通ってほんとに気持ち良いです。遠くは日本海まで見渡せます。
この曲輪には西袖ケ平という、川側に突き出した曲輪があります。絶景ですので是非先端までいってみてください。
それがすみましたら三の丸を攻めましょう!上の写真の左からは三の丸への階段があります。右へ石垣にそって進むと二の丸への階段があります。三の丸と二の丸は濠で区切れているわけではなく、少し段差がありますがつながっています。
三の丸の先端には鳥居があります。これは本丸奥にある神社の鳥居ですね。
これは二の丸への階段をあがったところです。
ついに本丸へ
一度二の丸を降りて、本丸へ
本丸には鹿之助の慰霊碑や
神社があります。厳かな感じですね
ランチは絶景とともに
前回の記事にも書きましたが、ぜひ月山を訪れたさいのランチは「兵糧」として軽食をお持ちくださいませ。
本丸、二の丸、三の丸、西袖が平にベンチがありますので、絶景を眺めながらぜひ!
ここまで歩いてきた道のりが見えます。
下りは別ルートもアリ
帰りは山中御殿から左へEのルートをとるのもいいとおもいます。NHKの番組で千田先生が熱を込めて説明していた大土塁はこのルートにあります。そのまま下ると、尼子の後にこの城を支配した堀尾氏ゆかりの寺や墓があります。(すみません 私は帰りにAを通ったので写真なし)
難易度は・・ 小谷城より全然楽!
のぼりの片道40分と冒頭に書きましたが、頑張れば30分でも可能だと思います。きついのは七曲りだけですので、そこさえ頑張れれば大丈夫。
同じ山城の名城「小谷城」をふもとから上がったことがありますが、あちらの方が何倍も辛い! あれを落とした信長がやっぱりすごい!と改めて思います。
ちょっとした感想
月山富田城といえば、七曲りのこんな景色を思い浮かべませんか?
これ、残念ながら見えません。 パンフやガイドブックには七曲りの道が映った写真が使われていたりしますが、これはおそらく2019年ころ木々を伐採して階段を整備した時のものと思われます。
いまはもっさり木々が生い茂っていて、七曲りから本丸付近への写真というのは撮れません
頑張って写しても、こんな感じでした・・・。ざんねん。
いかがでしたでしょうか? あの毛利元就ですら悩ませた難攻不落の名城!ぜひ味わってくださいね