航空大学校2次試験に落ちた話
9月24日の航空大学校2次試験A、身体検査から1ヶ月半、11月11日。結果発表。不合格。覚悟はしていた。なんとなくそんな気もしていた。ただ一縷の望みに期待していた。
近くの海岸の岸辺に座り、航空大学校のHPに辿り着き、合格者の番号が書かれた表を見た。ない。やはりそうかという気持ちとそんなはずはないという気持ち。もう無理のなのかという諦観とまだまだやれるはずだという楽観。自分の人生の道が見えなくなる不安とこれからの暗雲の中でも路の修正は可能だというわずかな勇気。空路で人を繋ぎ、子供に喜んでもらい、平和を築くという夢とパイロットにはなるべきではないという身体検査結果の現実。
大学に入った主要な目的の一つは航空大学校に入学するためだった。去年は一次試験で落ち、今年は2次試験で落ちた。大学四年ということもあり、ラストチャンスと区切りをつけ、臨んだが。。。。
今考えると大学生活で上手くいった試しがない気がする。大学一年で学生団体を立ち上げ、ビジネスコンテストの運営に挑戦したが、結果失敗した。大学2年次にはポーランドに留学する予定だったが、新型コロナウイルスの発生と蔓延により、中止になった。その後中国語を勉強し始め、大学3年次には上海に留学する予定だったが、中国政府のゼロコロナ政策により、留学生の受け入れは許されなかった。大学3年後期には某航空会社の自社養成試験の4次で不合格。大学4年。まずは恋人が離れていき、航空大学校に集中するため、ありがたく頂いた内定も全て断った。その上で受けた航空大学校も2次試験身体検査で落ちた。
身体検査で落ちるというのは、どうしようもないことでもあるし、対策次第で受かることもある微妙な位置だ。それは結果を開示してみないと、どうなのかは分からない。
こんな時に自分の座右の銘とも言える二つの言葉が響き、矛盾し、納得と後悔、悲観と希望を生む。
「人事を尽くして、天命を待つ」
「この世の不利益は全て当人の努力不足」
自分の言葉を読んでわかること。僕の頭は、、、、対句の表現が争い合っている。結果に納得できるようでできない。希望がないようであるのか、希望があるようでないのか。
パイロット志望というアイデンティティを維持し、昇華させようと辛酸の中を進むのか、パイロット志望というアイデンティティを捨て、つまりこれまでのパイロットを目指し始めてからの人生9年を捨て、これまで以上に承認欲求と自己実現欲求が満たされるような目標とアイデンティティを作ろうとするのか。
挑戦は失敗ばかり、で終わらせたくはない。
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