13週線突破【転ばぬ先のテクニカル】

8月18日の3万1275円で底打ち

本日の東京株式市場は4日続伸となりました。日経平均株価は昨日高値を抜き、3万2600円台に乗せてきたことで、13週線(3万2475円)を上回ってきました。短期移動平均線では25日線が75日線とデッドクロスしましたが、日経平均株価が25日線、75日線を上回ってきたことと5日線が25日、75日線に接近しており、早晩、ミニゴールデンクロスしそうなことで問題はないと思われます。あとは5週線が上向きに転じることが必要ですが、13週線を突破してきたことで、6月高値以降の三段下げが8月18日の3万1275円で底打ちしたことが伺えます。

TOPIX年初来高値ブレイクする必要

一方、TOPIXが年初来高値更新が視野に入ってきました。TOPIXの年初来高値は日経平均株価とは日柄が異なり8月1日の2337.91ポイントです。本日は一時2336.95ポイント高値とあと1ポイントのところまで迫りました。7月3日の2321.53ポイント、8月1日の2337.91ポイント、そして本日の2336.95ポイントと高値を形成。年初来高値を更新しないと三尊天井の可能性が出てくるため、早期にブレイクする必要があります。

売買代金膨らまないことだけが気になる

全体的に調整完了から右高上りのトレンド転換シグナルが出てきましたが、不思議なくらいに売買代金が膨らまないことだけが気になります。本日の売買代金は4兆2191億円ですが、大引け1分前は2兆5165億円でした。大引けでMSCI指数のリバランスが入ったことで膨らんでいます。9月限日経225先物の日中取引の出来高をみても4万9000枚程度と平常運転。リバランスがなければ3兆円割れであったことでしょう。

ドル円142.70円まで一気に走る可能性

ところで、昨日はドル円のことを少し書きましたが、本日は145円台に入ってきており、5日線を割り込みだしてきました。今週は今のところ週足が上髭の陰線形成となっており、買われ過ぎ売られ過ぎを示すストキャスティックスが週足でデッドクロス目前です。ここで円高に向いた場合、まずは5週線の走る144.90円が下値サポートとなりますが、そこを割り込んだ場合は一目均衡表の基準線が位置する142.70円まで一気に走る可能性があります。

雇用、景況指標予想下回れば円高進行

明日は8月の米雇用統計とISM製造業景況指数の発表が予定されており、昨日のJOLTS求人件数の減少や昨晩のADP民間雇用報告の大幅減速に続き、雇用統計や製造業景況指数が市場予想を下回った場合、円高進行する可能性があり注目です。

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