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「一つの知識だけ身につければいい」は通用しない

 みなさんは、何が得意ですか? そして、得意なことはいくつありますか?

 世の中には、たくさんの知識を持つ人がいます。昔は「1つの知識を極めれば良い」とされていました。しかし、時代が代わり、今やそれでは足らなくなってきたのではないでしょうか。

 例えば、会社の経営するのに必要な知識といえば「専門分野の知識」+「経営の知識」+「法学の知識」などが該当するでしょう。専門分野の知識がないと、その会社は成立しませんね。「車を作りたい」というのに、もの作りに関する知識がゼロでは商品ができません。これは必要不可欠です。経営の知識もないと困ります。いくらいい商品ができても、経営の知識がないと、商品を販売し、会社を運営していくことはできません。資金の調達、マーケティング戦略、組織作り、コンプライアンス、社会的な取り組みなどやることはたくさんあります。加えて法律の知識も必要です。会社の設立から清算まですべて会社法が定めています。もちろんその業務を営むのに必要な法律もあります。自社の技術を守るというなら、特許なども考えないといけません。つまり「会社を経営しよう」とするなら、最低でも「専門分野・経営・法律」の知識が必要になります。どれかが欠けていると後々困ることが起きます。

 もし、このような経営者がいたらどうでしょうか? 
 「オレは法律大っ嫌い。でも起業ってカッコいいし、経営者ってのになってみたい……」
 もし、このような気持ちで経営者になったとしましょう。そして、利益を優先し、無謀な経営をし、違法行為を繰り返していたら……。きっとそのうち不祥事を起こし逮捕されるでしょう。そうなるともちろん会社も傾きます。逮捕されてから「嫌いでも法律を勉強しておけばよかった」と後悔しても遅いのです。

 「専門知識は専門家に任せればいい」と考える人もいます。例えば、「法律は弁護士に任せればいい」など。裁判になればそうすればいいでしょう。しかし商談の場面、契約の場面、またはちょっとした取引先との会話など商行為において法律が関係する場面はたくさんあります。もちろん事業をどう進めるかという場面においても必要です。他にも、WEBサイト作成にも法律は関係します。様々な場面において法律の知識が必要なのです。いくら優れた弁護士を雇っても、それらすべて弁護士がチェックするの難しいのではないでしょうか。

 視点を変えてみましょう。

 学問の世界においても、分野の異なる学問が融合してできたものもあります。たとえば「行動経済学」はその1つです。「行動経済学=経済学+心理学」ですね。「人は合理的に行動する」というのが経済学の基本的な考え方でしたが、心理学に基づいた意思決定の考え方を加え、行動経済学という新たな分野が登場しました。

 就職においても言えるかもしれません。例えば、Windows95が登場した時、パソコンに文字を入力するだけでもスゴイスキルでした。しかし今や、文字の入力は子どもでもできます。当時の履歴書に「パソコンの文字入力ができます」と書いたら高評価だったでしょうが、今書いたら、面接官からしたら「それしかできないの?」とマイナスに捉えられるでしょう。「パソコンの文字入力+α」のスキルが必要です。このように身近な場面においても、複数のスキルが必要となっていることが実感できます。

 時代が変わり、必要なスキルは1つでは通用しなくなりました。2つ、3つと複数のスキルが必要です。新たな知識を習得しないと、あなた自身の価値を高められなくなったということです。

 変化の激しい時代を生きるためにも、スキルアップは欠かしたくないものですね🤗

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HIROYO MORITA・盛田 祐代 / Creative Innovator
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