[レビュー]ザ・マイクロコピー Webコピーライティングの新常識 山本琢磨
この本の著者に限らず、北の達人コーポレーション代表取締役代表木下さんもマイクロコピーの絶大な効果を主張しています。
「資料を無料ダウンロード」「無料で資料ダウンロード」 どっちが良いの?
見ての通り、「無料」と「資料」の位置が入れ替わっているだけです。実はこの「無料」を前にするだけで成約率が1.5倍になったそうです。
巧みに数字を使って錯覚を起こそう
spotifyのマイクロコピーをご覧ください。少しだけ違和感を覚えます。「2ヶ月」じゃなくて「60日間」と表記されています。後者の方か時間軸が長く感じませんか?
数字と単位を一工夫することによって、人に与える影響は変えることができます。
一貫性の原理を使う
オンライン見積もりや申請フォームはどうしても時間がかかってしまいます。この本で挙げられている一つの有効な施策として、海外のサイトの申請フォームの記入する前に下記のようなチェック欄とコピーを設置しています。
□ YES! I am ready for a better rate today(私は今日見積もりする準備が出来ています!)
このチェックボックスを設置することによって顧客のからの申し込み率が11%上昇しました。これには一貫性の心理が働いています。人間は自分の行動を一貫性を持ちたいと考えていることを利用しているのです。
noteでも使われているマイクロコピー
noteはたくさんのクリエイターさんが発信されています。その中で、記事の最後まで行くと「気に入ったらサポート」といって少しばかり投げ銭出来るシステムがあります。その文言が書いてあるボタンの上のマイクロコピーはとても素敵で全く不愉快がないような言い回しです。
「良かったら缶コーヒー一本のサポートをお願いします。」
voicyで使われいるマイクロコピー
縦長の画像で恐縮ですが、下記の画像をご覧ください。
ここでは金銭的サポートができる場所で「差し入れする」という表現になっています。
ECサイト北の工房で使われているマイクロコピー
例1)I日約92円で割安感を演出
例2)「6,636件」具体的な数字を入れることによって説得力があります。
例3)一般的な「試す」、とかじゃなくて「便通改善する!」
感想・弊社で活かしたいこと
今回レビューした本では海外の事例がたくさんあり、国内の事例が少ない印象でした。奇を衒うマイクロコピーは日本には少ない印象で、すでに成約率が高いであろうマイクロコピーは使い回されています。その中でも探せば、面白いコピーはありました。
spotifyの例でもあってように数字や単位を変えるだけでコピーの顔は変わります。個人的には会社ではアフィリエイトに従事しているので、文言を追加することによってどのような変化があるかを追っていきたい。
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