トレーダー・ジョーズに学ぶ「マーケティングの断捨離」
こんにちは!フリーランスのクリエイティブディレクター、大澤です。
現代は情報が溢れているため、「マーケティングやプロモーションを始めよう!」と思っても、SNS、HP、メルマガ、動画、広告など、選択肢が多すぎて何をすれば良いか迷ってしまうことがよくありますね。
そこで、今回はアメリカ発祥のスーパーマーケット「トレーダー・ジョーズ」の戦略を参考にして、「マーケティングの断捨離」について考えてみたいと思います。
▲Twitterより引用させて頂きました
「トレーダー・ジョーズ」とは?
「トレーダー・ジョーズ」とは、1958年にコンビニからスタートしたアメリカ発祥のスーパーマーケットで、現在は500店舗以上展開しており、地元のロハス愛好者を中心に熱狂的なファンが多いことで知られています。
そんなスーパーマーケット「トレーダー・ジョーズ」ですが、他のスーパーとは違った「やらない戦略」をたくさん持っていました。
「トレーダー・ジョーズ」が選択した3つの「やらないこと」
1.オンラインショップをやらない
トレーダー・ジョーズの最大の強みは「感動の店舗体験」です。顧客が何度も訪れる仕組みを作るため、オンラインショップを避け、リソースを店舗体験に集中させています。
2.アイテムをたくさん置かない
トレーダー・ジョーズでは、他のスーパーマーケットとは異なり、商品の品ぞろえを少なくしています。
通常のスーパーマーケットでは、約5万アイテムほど揃えるところをその1/10の約4000~5000個程度とのこと!いかに少ないかが分かります。
そして品数が少ないだけではありません。約9割の商品はなんとPB商品!「ここでしか買えない」を実現
3.チラシにセールやクーポンをつけない
トレーダー・ジョーズはフリーペーパーを配布していますが、セールやクーポンを掲載せずに、食品の成分や生産背景、おすすめレシピなどを提供することで顧客とのエンゲージメントを高めています。
これは、マーケティング・コンサルタント ジェイ・エイブラハム氏も推奨している「先制攻撃マーケティング」に繋がるもので、業界では当たり前の食品の生産背景や歴史、生産方法などを、誰よりも先に消費者に伝えることでエンゲージメントに繋げるというもの。
チーズがどのような場所で育った牛の牛乳からできたか
発酵にどのくらいの時間がかかるのか
なぜその時間が必要なのか
自分達にとっては、当たり前のことでもしっかり説明されると魅力的に感じ買いたくなる。そういった戦略を、トレーダー・ジョーズでも取っています。
▼トレーダー・ジョーズの公式Youtubeチャンネルでは、自社商品を使ったレシピ動画がたくさん投稿されている
「トレーダー・ジョーズ」の店舗体験の工夫
トレーダー・ジョーズは、「やらない」選択をしている代わりに、店舗体験に重点を置いた工夫をしています。例えば、他では手に入らない商品を提供したり、各店舗で異なる体験を提供したりしています。
ここでしか買えない商品をつくる(9割がPB商品)
オンラインショップをやらない(お店に来ないと買えない)
各店舗で違った体験ができる
看板やPOPはアーティストの手作り
配達やピックアップサービスを行わない(行かないと買えない)
フレンドリーなスタッフがお客様と対話
一人で食べきれる少量パックも取り扱い(何度もお店に来たくなる)
制限されると行きたくなるのが人間の心理
マーケティング活動を行う際、手を広げがちになるかもしれませんが、トレーダー・ジョーズのように自社の強みを最大限に活かすために、意識的に「やらないこと」を決めることも重要です。
それによって、「簡単に手に入らない」という意識が働き、顧客にとって魅力的なブランドを築くことができるかもしれません。
マーケティングに力を入れたいけれ、人を雇う余裕はない…という企業さまへ
「SNSを誰かにやって欲しい」
「マーケティング戦略を考えて欲しい」
「プロモーションを推進して欲しい」
新規事業の立ち上げや、既存事業の手詰まり感を感じている時など、マーケティング担当者を採用しようと思ったけれど良い方がいない・・・
そんな時には、フリーランスの専門スタッフを週1~2日雇うという選択肢があります。
お困りの内容によりお手伝いができる場合がありますので、お悩みの方はこちらまでご相談ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?