農協だって金融機関
今までのフィッシングメールは、クレジットカード会社や都市銀行、ネットバンクなどの名を騙るものが多かったが、ここに来て俄かに農協を名乗るものが増えてきた。
農協、それは農業協同組合。農業を生業にする方々のために構成されている組織。今のところ、全く縁がないのだが、どうやら利用制限となるらしい。そもそも口座を開設していないのだから、セキュリティ問題が発生しても痛くも痒くもないのだが。
メールアドレスのドメインは農協ではなく、保険会社?
所在はアメリカになるが、実在する保険会社のようだ。
ただし、正式なドメインはhammettinsuranceagency.comらしいので、無関係の可能性が高い。
まさか社名が海の向こうで詐欺に利用されているなんて思ってもいないだろう。
農協の金融機関といえばJAバンク。この名を騙るフィッシングメールも届いていた。
本文のリンクのURLがJAとは直接関係がなさそうだが、アドレスバーに入力すると、JAネットバンクと書かれた下記のURLにリダイレクトされた。https://blcgzh.com/ib/client/select_SP.php
地域を選択するとネットバンクのログイン画面が表示されて、詐欺被害防止の注意喚起メッセージが長々と記載されている。
ページ下部には下記の表記が。
Copyright ©2014 The Norinchukin Bank All Rights Reserved.
まさか本家が2014年のまま使用しているということもないだろう。
メールアドレスのドメインは、当然、JAとは無関係。
こういうフィッシングメール対策が上手く進めば、即時、被害予防につながるのだろうが、出来ていないということは技術的に難しいのだろうか。ガラケーの時代はセフレ募集のDMばかりだったから被害者はそれほど多くなかったろうが、スマホ時代のDMは深刻な金融被害に繋がるから、早急にどうにかして欲しいものだ。