【記事SEO】流入200%!?対策キーワード見直し& タイトル修正で流入改善
こんにちは。フリーSEOコンサルタントの小林元気です。
現在はフリーランスで活動しています。
このブログでは、普段SEOに取り組まれている方に向けて、SEOを成功に導くコツを発信しています。
TwitterでもSEOのコツなどをツイートしています↓
突然ですが、記事型サイトでSEOに取り組まれているそこのあなた!
こんな時ありませんか?
「記事のオーガニック流入をさらに増やしたい。けどそんなに工数は掛けられないし、、、なんか手段は無いのかな?」
・・・
「実はあります!」
(何かのTVCMみたい。。。)
胡散臭く書いてみましたが、本当にこういう時ありますよね。
もしなかったらページを閉じてください(雑
記事SEOで工数を抑えて流入を改善する方法はいくつかあります。
そのうち今回は、対策KWの見直し+タイトル修正だけで流入を改善する方法をお届けします。
通常、記事型サイトで大きく工数を掛けるのは大抵の場合コンテンツのリライトだと思います。しかしサイト内の記事数が多い場合、全てのコンテンツをリライトする訳にも行かないですし、あらゆる打ち手の中で可能な限り効率的な手段を取ってサイトを成長させて行く必要があります。
今回ご紹介する内容
どういう時使えるのか
この記事の想定読者
自社オウンドメディアや個人ブログサイトを運営していて、アクセスをもっと伸ばしたい方
これからブログサイトやオウンドメディア、商業メディアを作りたい方
この記事を読むとできるようになること
今公開している記事の流入をさらに増やしたい時に対策キーワード(以下「キーワード」は「KW」と表記)を見直す方法、またその手法としてタイトル修正を行うべきなのか、コンテンツ改善を行うべきかを判断することができるようになります。
なぜ対策KWを見直すスキルが役立つのか
一言で言えば、
「最小限の努力でWebサイトの流入を伸ばしていくため」
です。
基本的に対策KWの設定は、コンバージョンや認知など何らかの目的に対して行うものです。そのため目標設定に対して適切なKW戦略が描けているのであれば、最初に狙った対策KWで上位表示できるのが理想的です。
しかし中には、最初に設定した対策KWでの上位表示が難しいことが後から分かり、代わりに
と言ったことがあります。
そして中にはコンテンツ改善まで行わなくとも対策KWを見直し、タイトルを修正するだけで流入改善が可能なパターンも多くあります。
そのようなパターンをどう見つけ、対策を行っていくのか、を知っておくことは「最小限の努力でWebサイトの流入を伸ばしていくため」に必要だと考えています。
私自身、つい最近あるメディアで今回紹介する方法を用いて十数記事のタイトル改善を行い、流入を約2倍にまで伸ばしました。
対策KW見直しの基本フロー
この画像は、対策KWを見直す時のフローを単純化して表したものです。このステップを全て書き出すと以下になります。
これらの要素を一つ一つチェックしていくことによって、現在の対策KWよりも多くの流入を期待できる「新たなKW」を探します。
その後、その新たなKWに合わせて記事のタイトル修正を行います。
実際の作業時には以下のような確認表に記入しながら各ステップについて調査していきます。
この後、各ステップについて紹介したのち、具体的な2つのケースを用いて説明します。
※当記事では、KWに合わせたタイトルの付け方やコンテンツ改善の具体的な方法は解説しません。そこを説明すると文量が非常に多くなってしまいますので、またの機会に別記事で説明できればと思います。
各ステップの説明
ステップ1. 当初の対策KWよりも、「クリック数」「表示回数」の両方、またはいずれかが多いKWを探す
Google Search Console(以下略:GSC)のデータを用いて対策KWの見直しを改善します。
まず該当記事ページの流入KWをGSCで確認し、以下の順で調べていきます。
この時、 「対策KWよりクリック数、表示回数の両方が多いKWがある」場合には、最優先でそのKWを新たな対策KW候補No.1として設定します。(優先度S)
続いて「対策KWよりクリック数が多いKW」新たな対策KW候補No.2(優先度A)として、
最後に「対策KWよりクリック数、表示回数の両方も多いKW」を新たな対策KW候補No.3(優先度B)として設定します。
この優先度付の理由について以下でまずご説明します。
少し長くなりますが、とても重要な部分ですのでぜひ読んでみてください。
クリック数が多いKWの優先度が高い理由
「対策KWよりクリック数、表示回数の両方が多いKW」を最も優先すべき理由を説明する前に、
まず、「表示回数が多いKW」よりも「クリック数が多いKW」の優先度が高い理由から。
簡潔にいうと、「クリック数が多い」ということは「コンテンツの評価が既に高い」ため、タイトル修正だけで流入改善する可能性が高いからです。
まず、SEOにおけるタイトルの重要性はご存知の通りかと思います。
そしてSEOを意識して記事を作成されている場合、対策KWというのはその記事のタイトルに含まれているものと思います。
しかし、もしも現状ページのタイトルにも含まれていないような、ある別のKWの「クリック数が多い」ということは、
Googleが「該当記事のコンテンツはその新たなKWの検索意図により適している」と判断していて、またユーザーもタイトルを見てその記事を選んでいる(=クリックしている)ということを意味します。
つまりこの場合、
タイトルとコンテンツの両方の評価が高く、
検索エンジンから見てもユーザーから見ても検索意図を満たしてくれる優良なコンテンツであるという可能性が高いのです。
「記事のコンテンツはある程度評価されていて、一部の検索ユーザーはタイトルを見てクリックしてくれているけれども、実はタイトルにその検索KWは含まれていない」という状態です。
ではそこから、記事ページのタイトルにその新たなKWに含めたら何が起こり得るでしょうか?
検索エンジンからの関連性評価はさらに高まり、かつユーザーの目には検索KW(新たなKW)により近い意味のタイトルが入ってくるようになるため、その記事をもっとクリックしてくれる可能性があります。
ということはつまり、
このパターンでは元々コンテンツの評価が高いため、さらなるコンテンツ改善を行わずとも、タイトルを修正するだけで流入が改善する可能性が高いのです(もちろんコンテンツ改善を行った方がさらに良い結果を得られますが、タイトルだけでも流入改善する可能性があるということです)。
表示回数が多いKWの優先度が次に高い理由
続いて「表示回数が多いKW」のパターンです。
「表示回数が多い」ということは当然、順位やクリックが高まった時のポテンシャルの大きさを意味します。
しかし「表示回数が多い」(けどクリック数は少ないし、順位も高くない)ということは、
「Googleはその記事がその新たなKWの検索意図にも適している可能性があるくらいには判断している。だがタイトルにKWは含まれていないしコンテンツ評価も十分で無いので、順位を上げきれない。かつユーザーもタイトルを見てクリックしていない」ということを意味します。
このパターンでは、新たなKWをタイトルに含めることで多少はユーザーにクリックされるようになり、Googleからの関連性評価も高まって多少は順位改善するかもしれません。
ですがこの場合、そもそもコンテンツの評価が低いから順位が高まらず、よってクリック数も上がらず、表示回数だけが高い状態なのです。
ですから、結局コンテンツ改善をしないことにはそんなに順位は上がらない、ということになります。
それでもタイトルにKWを含めれば当然、関連性評価は上がり多少はユーザーのクリックも増えるため、タイトル修正を行う価値は十分にあります。
※実はこのケースでも稀に、タイトルを変更するだけで順位も流入もブチ上がることがあります。ですがあくまで稀なケースですし、細かい肌感とかもう少し細かい調査が必要になるため、一般的におすすめできる優先度としては、再現性を加味するとやはり前述の「クリック数が多いKW」の方に軍配が上がります。
このブチ上げパターンは、ページの要素やサイト全体の要素など色々な要素を加味して可能性を予測できるSEO熟練者の方なら、「ああこういうパターンかも!」と思い当たる部分があるかもしれません。ブチあがることがあることにはあるのですが、マーケティング施策で重要なのは期待値であり再現性だと思っていますので、前述のようなSEO熟練者が狙うべき属人的な要素は排除して話を進めたいと思います。
クリック数と表示回数の両方が多いKWの説明
最後に「対策KWよりクリック数、表示回数の両方が多いKW」が新たな対策KW候補No.1である理由です。
ここまでお読みになった方は既になんとなくお気づきの方も多いと思いますが、 この種のKWは、コンテンツの評価が既に高くタイトル修正のみで流入改善する可能性が高い「クリック数が多いKW」でありながら、表示回数が高い(つまり天井のポテンシャルが高い)KWです。
この2つの要素を満たす最高のポテンシャルを持つKWを最優先しない理由は見当たりません。
そのため、この「対策KWよりクリック数、表示回数の両方が多いKW」は新たな対策KW候補No.1として設定しておきましょう。
<このステップのまとめ>
長くなりました。。。
次からはステップ2以降の説明です。
ステップ2. そのKWは当初の目的とズレていないかチェック
まず、SEOを意識して何かの記事を書いている時点で、何らかの目的を持ってKWを設定しているはずです。
(例えばオウンドメディアなら認知・興味関心・比較検討・購入などのファネルのどこに位置するユーザーに届ける記事なのか?等を考えて書いているはず)
そのため、新たなKW候補が見つかったとしても、それが当初の対策KWの設定目的と大きくズレてしまうのであれば元も子もありません。
このステップでは当初の対策KWと新たな対策KW候補の間で目指す目的にズレが生じないか確認してください。
<このステップのまとめ>
ステップ3. そのKWのSERPsで対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事はある?
このステップでは、改善をしたい記事と同種類の記事が検索結果1ページ目に存在するかどうかを確認し、ベンチマークできる記事が存在するのか?を判断します。
具体的に何をするのか、少し詳しく説明します。
Googleの検索結果では、Do・Know・Go・Buyそれぞれの検索意図に対応するいくつかのタイプの記事が表示されます。
例えば「カレーパン」という検索結果には、近くのカレーパン屋さんの地図(Do)、カレーパンの意味を説明する記事(Know)、カレーパン協会のトップページ(Go)、カレーパンのレシピ記事(Go)、カレーパンの通販サイト(Buy)。などが表示されます。
その中で「対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事」を探し、存在すればその記事をベンチマークとして一旦設定します。
「一旦設定する」と言っているのはこの次のステップで本当にその記事をベンチマークできるか判断するためです。
また、検索結果1ページ目での、Do・Know・Go・Buy記事の割合も見ておきます。同じタイプの記事が少なくなればなるほど、それらの記事の順位を取って代わる難易度が高まります。
<このステップのまとめ>
ステップ4. ステップ3の記事サイトとのドメインランクの差はどの程度?
ステップ3で見つけたベンチマークしたい記事のサイトのドメインランクを確認することで、その記事の順位に取って代わることができるか考えます。
以下のようにドメインランクの差を見極めて行きます。
ツールを用いて被リンク状況を詳細に確認しても良いですが、あまり細かく見ても参考にならないのでざっくり見てドメインランクに大きな差が無ければ大丈夫です。
特に業界で有名なサイト(求人業界ならIndeedやエン転職、doda、リクナビなど)とか、日本国内や世界で圧倒的に有名なサービスのサイト(Yahoo、楽天、amazonなど)であればドメインランクに大きな差がありすぎて勝負は難しいと思った方がいいですが、そこまで明らかな差で無ければ気にしなくて大丈夫です。
後は、業界内でのサイトや企業の知名度を確認しておくと良いでしょう。
その理由は、現実世界で有名なサービスや企業であれば、非常に良い上質な被リンクを上質なサイトから受けているパターンが多いからです。
多くのツールでは単純なリンクの「数」がドメインランクに大きな影響を与えています。多くの場合スパムリンクすら普通にドメインランクにプラスになっていたりするくらい信頼性に欠けるデータです。
実際のGoogleのSEOの被リンクというのは、単純なリンク量ではなく、少量でも上質なリンクがあることの方が重要だったりします。
この辺りはツールがうまく処理しきれていない部分であるため、ツールのデータを信じて過小評価・過大評価をしないようにしましょう。
※ちなみに私がコンサルで入らせて頂く際にはもちろん現実世界の有名度だけでは判断せず、競合に上質なリンクがあるかはツールで確認しますし、その上でコンテンツの質で勝負できるかを判断します。ただこの記事はSEO専門ではない方でも使える考え方をお伝えしたいため、一つの参考になる指標として現実世界の有名度も加味して判断する方法を紹介しました。
<このステップのまとめ>
ステップ5. そのKWで直近で下落中?
次に、該当記事は順位改善の可能性があるのかをさらに把握するため、GSCで直近の3ヶ月ほどの順位推移を確認します。
直近の順位が下落している場合、例えば以下のような軸で調査し、そもそも個々の記事改善を行なうべきなのかどうか、判断する必要があります。
コンテンツの質自体が問題なのか
クエリの検索意図に変化があったのか
サイト単位での評価が落ち、サイト全体で順位が下落しているのか
競合が増加したり、業界の強豪サイトが増加したのか
特定のKW群のランキングに対するドメインランク評価基準が厳しくなったのか
コンテンツの質自体が問題であったり、クエリの検索意図に変化があった場合は、コンテンツの書き換えで対応できる可能性もありますが、それ以外の外部的な要因が大きい場合には全く別の形での対応が必要になるでしょう。
ここまで進めておいて難なのですが、この判断というのは、さすがにしばらくSEO経験を積んでいる人でないと正確には行えないかと思います。
ですので、もしも順位下落があり、その下落の原因を見極められない場合にはその記事の順位改善は一旦諦め、専門家に相談するなどした方が良いと思います。
この原因を特定し、大きな問題が無いと分かったら次のステップに移りましょう。
<このステップのまとめ>
ステップ6. 対応策の決定・実行・検証
ステップ5までで、対策KWの見直し&タイトル修正による順位改善可能性を予測できました。
最後に、以下のステップでその予測についてまとめ、実際の対応策を決定し、実行、検証して行きましょう。
対応策を決める前に、まず、順位改善に関する予測をする(順位は上がりそうか?どの程度上がりそうか?)
タイトルを考え、修正を実行する
必ず1週間ほどの検証期間を設け、順位変化を見る。
多くのSEO施策では必ず検証が必要です。特にこのタイトル修正の方法では、「テールワードの表示機会損失分、クリック機会損失分を考慮していない」ことや、「タイトル変化による関連性評価マイナスの可能性があること」などから、タイトル修正を行った後は放置せず、数日〜1週間ほどは順位変化、表示回数・クリック回数・クリック率の変化検証を行い、問題が見られた場合にはロールバックするなど対応を行いましょう。
<このステップのまとめ>
それではいよいよ次の章では、実際にGSCデータを見ながら対策KW見直しフローを行ってみたいと思います。
実際にやってみる(ケース①)
対象ページは「ターサーエッジ2とターサーエッジrpの比較記事」です。(今回はサイト名の特定を避けるため記事URLは掲載しません)
この記事のタイトルは、
「ターサーエッジとターサーエッジ2の違いを調べてみた」(仮)で、
元々の対策KWは「ターサーエッジ ターサーエッジ2 違い」です。
それでは実際のGSCのデータを見ながら、この記事の対策KWを見直してみましょう。
ステップ1. 当初の対策KWよりも、「クリック数」「表示回数」の両方、またはいずれかが多いKWを探す
まずはステップ1から。
最初にGSCのフィルタ機能でURLを指定します。
クリック数降順・表示回数降順でソートし、それぞれ最初に設定した対策KWよりも数値が高いKWがあるかチェックしていきます。
クリック数降順
表示回数降順
<調査結果>
(優先度A)対策KWよりもクリック数が多いKW
無し
(優先度B)対策KWよりも表示回数が多いKW
ターサーエッジ2
ターサーエッジrp
ターサーエッジ2 レビュー
ターサーrp レビュー
(優先度S)対策KWよりもクリック数、表示回数の両方が多いKW
無し
今回は、対策KWよりも表示回数が多い4つのKWが見つかりました。
以下のように記入していきます。
次にこの表示回数が多いKWを新たな対策KWに設定することが適切かを判断していきます。
※本来はこのすべてのKWの内どれを選択するか考えますが、今回は当記事内容を簡略化したいため、一部分析を省略します。「ターサーエッジ2」と「ターサーエッジrp」、「ターサーエッジ2 レビュー」と「ターサーrp レビュー」の検索結果の性質はそれぞれ似通っているため、今回は「ターサーエッジrp」と「ターサーrp レビュー」の分析を省略します。
ステップ2. そのKWは当初の目的とズレていないかチェック
当初の目的:この記事では比較検討層をターゲットとし、商品の購入とトレーナーへの靴選び相談という2つのコンバージョンを目的としてします。
「ターサーエッジ2」や「ターサーエッジ2 レビュー」のKW自体は、比較検討層にリーチが可能なKWであり、検索結果からもそれが伺えます。
そのため、当初の目的と大きくズレることは無いでしょう。
ステップ3. そのKWのSERPsで対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事はある?
対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事(ベンチマークが可能な記事)があるかどうか確認していきます。
「ターサーエッジ2」の検索結果
対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事
→「Know系」であるレビュー記事(5位)。検索結果の傾向(Do・Know・Go・Buy)
→「Buy」色の強いKWである。Do・Know・Go・Buyの割合は?
→Buy系に対応するページ:Know系に対するページ=9:1
このKWでは、ベンチマークができる記事はあるにはあるのですが、Buy系に対応するページが圧倒的に多く、分類の同じKnow系に対応する記事は1つしか無いため、この1つのポジションにとって代わるのはハードルが高そうです。
「ターサーエッジ2 レビュー」の検索結果
対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事
→「Know系」であるレビュー記事(2位)。(「ターサーエッジ2」の検索結果で5位の記事)検索結果の傾向(Do・Know・Go・Buy)
→「Buy」色の強いKWである。Do・Know・Go・Buyの割合は?
→Know系に対するページ=100%
このKWでは、ベンチマークができる記事があり、かつ同じKnow系に対応する記事が100%であるため、現時点の情報ではこの2位の記事を目指すことができる可能性が十分にありそうです。
そのためこれ以降のステップでは、「ターサーエッジ2 レビュー」というKWでの順位改善の可能性があるかを確認していきます。
ステップ4. ステップ3の記事サイトとのドメインランクの差はどの程度?
「ターサーエッジ2 レビュー」
その記事サイトのDRと自サイトDRは?
→大きな違いなし(ツール等の詳細は省略)
ステップ5. そのKWで直近で下落中?
「ターサーエッジ2 レビュー」
このKWでは現在何位?
→7位このKWでの直近3ヶ月の推移は?
→ほぼ変動なし
ステップ2~5の結果を以下のようにまとめます。
(最初に挙げたKW候補の中で、特定のページのベンチマークが難しいと判断した場合には、それ以降の調査は省略します。)
ケース①の対応策
最後に、考えられる対応策とその成果見込みをまとめます。
ここでは、対応施策としてタイトル修正のみで成果が出そうなのか、記事コンテンツのリライトも行う必要があるのか判断するため、両方の施策に対する成果見込みを記入していきます。
「ターサーエッジ2 レビュー」
予測
タイトル書き換えによって順位は上がりそうか?
上がりそうか?
YES
どの程度上がりそうか?
1~2位程度の変動は期待できる
記事コンテンツのリライトによって順位は上がりそうか?
上がりそうか?
YES
どの程度上がりそうか?
1位も可能
どのように書き換える必要があるか?
口コミ評判、体験談などの顕在ニーズを満たすコンテンツが必要。
アンケート集計結果等の独自性を持ったコンテンツが必要。
まとめた内容を以下のように記入し、対応策を簡単にまとめてみます。
<対応策>
実際にやってみる(ケース②)
この例で使うのは、カーボンプレートを使用して作られた競技用シューズの説明及び商品の比較を行う記事です。
タイトルは、
「カーボンプレートシューズの仕組みと体験談をご紹介します(仮)で、
元々の対策KWは「カーボンプレートシューズ 仕組み」です。
それでは実際のGSCのデータを見ながら、この記事の対策KWを見直してみましょう。
ステップ1. 当初の対策KWよりも、「クリック数」「表示回数」の両方、またはいずれかが多いKWを探す
まずはステップ1から。
最初にGSCのフィルタ機能でURLを指定します。
クリック数降順・表示回数降順でソートし、それぞれ最初に設定した対策KWよりも数値が高いKWがあるかチェックしていきます。
クリック数降順
表示回数降順
<調査結果>
(優先度A)対策KWよりもクリック数が多いKW
カーボンプレートとは
(優先度B)対策KWよりも表示回数が多いKW
カーボンシューズ デメリット
カーボンプレートとは
(優先度S)対策KWよりもクリック数、表示回数の両方が多いKW
カーボンプレートとは
以下のように記入していきます。
次にこれらを新たな対策KWに設定することが適切かを判断していきます。
ステップ2. そのKWは当初の目的とズレていないかチェック
当初の目的:この記事ではサイトとサービスの認知獲得をメインの目的とし、かつ一部の購買検討者を対象とした「靴選び相談サービス」というコンバージョンを目的としてします。
「カーボンプレートとは」や「カーボンシューズ デメリット」という情報収集系のKWは、認知獲得というメインの目的からズレることはなく、かつ「とは」系とリスク回避系のKWであるため、検索ユーザーの一部に購買検討者も含まれているKWだと考えられます。
そのため、当初の目的と大きくズレることは無いでしょう。
ステップ3. そのKWのSERPsで対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事はある?
対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事(ベンチマークが可能な記事)があるかどうか確認していきます。
「カーボンプレートとは」の検索結果
対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事
→「Know系」であるレビュー記事(2位)。
※1位の記事も、今回の対策対象記事ページと似た内容の記事ですが、強調スニペットを奪うのはまた別途対策が必要なため、今回は他に似た内容の記事で2位の記事を選んでいます。検索結果の傾向(Do・Know・Go・Buy)
→「Know」色の強いKWである。Do・Know・Go・Buyの割合は?
→Know系に対するページ=100%
「カーボンシューズ デメリット」の検索結果
対応する検索意図の分類(Do/Know/Go/Buy)が同じ記事
→カーボンプレートのメリットとデメリットに関する記事(1位)検索結果の傾向(Do・Know・Go・Buy)
→「Know」色の強いKWである。Do・Know・Go・Buyの割合は?
→Know系に対するページ=100%
ステップ4. ステップ3の記事サイトとのドメインランクの差はどの程度?
「カーボンシューズとは」
その記事サイトのDRと自サイトDRは?
→大きな違い無し
「カーボンシューズ デメリット」
その記事サイトのDRと自サイトDRは?
→大きな違い無し
ステップ5. そのKWで直近で下落中?
「カーボンシューズとは」
このKWでは現在何位?
→6位このKWでの直近3ヶ月の推移は?
→大きな変動無し
「カーボンシューズ デメリット」
このKWでは現在何位?
→15位このKWでの直近3ヶ月の推移は?
→下降中
(下降の理由)カーボンプレートに関する競合記事が増えてきた事により、コンテンツの関連性評価が相対的に下落した。
ステップ2~5の結果を以下のようにまとめます。
ケース②の対応策
最後に、考えられる対応策とその成果見込みをまとめます。
「カーボンシューズとは」
予測
タイトル書き換えによって順位は上がりそうか?
上がりそうか?
YES
どの程度上がりそうか?
1~2位程度の変動は期待できるが、2位は期待できない
記事の書き直しによって順位は上がりそうか?
YES
ベンチマーク記事に取って変わるには仕組みの詳細な説明、慣れ方の解説、おすすめ情報、口コミなどが必要になる。
「カーボンプレート デメリット」
予測
タイトル書き換えによって順位は上がりそうか?
上がりそうか?
YES
どの程度上がりそうか?
まず1ページ目までの上昇は期待できるが、1位は期待できない
記事の書き直しによって順位は上がりそうか?
YES
カーボンプレートへの慣れ方を説明するコンテンツが無い(ベンチマーク記事では動画で解説している)。ベンチマーク記事に取って変わるには記事の書き足し・書き直しが必要になる。
<対応策>
今回の対策KW見直し&タイトル修正による流入改善方法の紹介は以上になります。
私が施策を行う際には、さらに各ステップでもう少し詳細な情報を加味して判断したりもしますが、今回はSEOを専門としていない方でもトライできる方法をご紹介しました。
慣れないうちは時間が少しかかるかもしれないですが、慣れてくればこのフローをすぐに終えられるようになるかと思いますので、この記事をリファレンスドキュメント代わりに使用して繰り返しトライしてみてください!
もし不明点や質問がありましたらぜひぜひこちらでTwitterでも教えてください。
また、メディアサイトやデータベース型サイトのSEOに関してのご相談やお仕事のご依頼は、TwitterのDM(https://twitter.com/genki_iii)によろしくお願いいたします。
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