その価値の起源に、遡れ
とても対照的な、ふたつのニュースがあります
お分かりですか?
コロナ禍で倒産が相次ぐクリーニング店。それに対して、絶好調のコインランドリー…(゚o゚;;
新型コロナの影響で、スーツやワイシャツを着る機会が減り、その影響をもろに受けたクリーニング業界。原油高も のしかかる😓
対照的に、家で過ごす時間が増え、ハウスクリーニング需要が増加。クリーニングに出すより低コストで、衣服のみならず、お布団までも低コストで洗えちゃうコインランドリーが大人気を博してる😅
どちらも「衣類をキレイにする」ことを生業とする業界。それなのに、なぜこうも真逆の状況になってしまったか…⁇
こういうニュースを聞くと、とある事例を思い出します。。マーケティング関係者の中では、あまりにも有名なエピソード😅
1960年代 米国の「鉄道事業」
米国の鉄道は花形産業と呼ばれていた黄金時代がありましたが、のちに花形産業から衰退産業へ成り下がってしまいます。。
衰退したのは、自社の事業を「鉄道事業」と固執し、「輸送事業」と捉えなかったことが最大の要因とされてます。。
当時の米国では、鉄道が自動車や航空機に押され始めてました。。「輸送事業」の代替手段としてのトラックやトレーラー輸送が出現しても、それらに真剣に対処しなかった。。
結果、鉄道輸送のニーズは徐々に侵食され、事業衰退を招いてしまった。鉄道会社が、自らの使命を鉄道車両を動かすことと限定し、顧客が求めているものが「輸送手段」であることに気が付かず、対策をしなかった訳です。。😰
このような状態を「マーケティング・マイオピア」といいます。直訳すれば「近視眼的マーケティング」
目の前の事象にばかり目がいってしまった結果、自社の本当の価値を理解せず市場から衰退してしまう状況を指します。。
逆に言えば、自社が定義した事業ドメインに固執することなく、顧客のニーズを把握し、事業ドメインを定義し直すことで、市場に生き残っていける可能性があることも示唆しています。。
さて、クリーニング業界に話を戻します。
確かに、厳しい環境にあるのは間違いありません。しかしクリーニング事業が、お客様に提供するサービスの、本来の、本質的な価値まで踏み込んで検証したら、もしかしたら、今のコインランドリーに求められるニーズの一部を、クリーニング店が代替できた可能性が、あるのではないでしょうか??
私にはクリーニング業の専門知識はありませんので、もしかしたら、そんなに甘くないのかもしれません。。それでも、もし、クリーニング店が発想を広げて、今のコインランドリー活況のニーズを少しでも奪おうと本気で考えるならば、きっとできることはまだまだあると思うんです。。
鍵は、提供する価値を、どこまで掘り下げできるかにかかっていると思います。。クリーニングの提供価値を掘り下げれば、きっと「お客様の生活のキレイを応援する」ですよね??
そこから発想できる新たなサービスは、きっと今以上に、沢山あるはず☺️
最後までお読みいただき、ありがとうございました🤗