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「KGIとKPI、ただの目標じゃない?」実例で学ぶ正しい使い方

こんにちは、ハルです。
今回は「KGIとKPI」についてお話しします。

私がKPIという言葉を初めて知ったのは、8年前のこと。

当時、未経験からマーケティングの仕事を始めたばかりで、
「アルファベットの難しい言葉だなぁ…」と思ったのを覚えています。

最近ではこの言葉を耳にする機会が多くなり、今の時代、当たり前の概念として定着してきました。
ただ、私の周囲では「正しく理解しているのかな?」と思うこともしばしば…。

「KPIってただの目標のこと?」
…もしかすると、そう思っている方もいるかもしれません。

でも実際はそれだけではありません。KPIには目標を達成するための大切なヒントが隠されています。

今回の記事では、分かりやすくKGIとKPIの意味や違いを説明し、その由来や具体的な使い方、さらにnote運営に活かす方法もご紹介します📚

KGIとKPIとは?定義とその由来

まずは、KGIKPIの意味とその背景を押さえていきます。

KGI(Key Goal Indicator)

KGIは、日本語では「重要目標達成指標」と訳されます。英語も日本語訳も小難しいですね…。最終的に達成したいゴールを表します。

たとえば、「オンラインショッピングで1年間の売上を100万円にする」など、ゴールそのものがKGIです。

KPI(Key Performance Indicator)

KPIは、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます(こちらも小難しい…)。KGIを達成するための中間目標を数値で表します。

たとえば、「購入回数」「購入単価」「ウェブサイト訪問数」など、進捗を測る目印となる指標がKPIです。

「ゴール」と「道しるべ」

簡単に言うと、KGIは「ゴール」KPIはそのゴールに向かうための「道しるべ」です。これらを明確にすることで、目標達成までの道筋がはっきりします。

KGIとKPIの由来

KPIが日本で使われるようになったのは2000年代以降と言われています。

そのきっかけは、企業の目標管理手法である「バランス・スコアカード(BSC)」の普及や、ITツール導入に伴う業務効率化の必要性に迫られてのこと。

バランス・スコアカード(BSC)
簡単に言うと、会社の目標を達成するために「お金の状況」「お客様の満足」「仕事の進め方」「社員の成長」という4つの視点で成果を確認する方法。1992年にロバート・カプラン氏とデイビッド・ノートン氏が提唱。

さらに、2010年代のデジタルマーケティングの成長により、広告やウェブ解析で数値目標を活用する機会が増えてKPIがますます広まりました。

日本企業では「努力や根性」で結果を出す文化が根強くありましたが…
競争環境の激化により、明確な目標とデータに基づいた業務管理、つまりKGI・KPIの設定と管理が多くの企業で求められるようになりました。


身近な例で考えてみよう:オンラインショッピングの場合

もっと具体的に見ていきます。

たとえば、オンラインストアを運営していて、
「1年間で売上100万円を達成する」という目標を立てたとします。

その場合は、「1年間で売上100万円達成」KGIです。

オンラインショップで売上を上げるためには、購入回数購入金額を増やす必要があります。

そうすると、KGIKPIは以下のようになります。

KGI年間売上100万円を達成する
KPI
KPI①購入回数を増やす
  ⇒購入回数が増えれば、売り上げも増えます。KGIを達成するには、
   月に28回の購入が必要…と設定します。
KPI②購入金額を増やす
  ⇒1回の購入金額が増えれば、売り上げアップします。
   KGIを達成するために1回あたりの購入金額を3,000円…と設定します。

目標を細かく分けることで、やるべきことが分かる

大きな目標だけだと、どこを頑張れば良いのか分かりにくいものです。

KPIを設定することでやるべきことが具体的になります。
KPIを達成するための打ち手も明確に見えてくるのです。

オンラインストアのKGIとKPIの一例です。

KPIとして設定した購入回数購入金額を増やすにはどうしたらいいか考えます。

すると、ウェブサイトの訪問者数カート投入回数商品数新規のお客さんの数、そしてリピーターの数を増やす…といったKPIが考えられます。

施策としては、サイトの改善と商品ラインナップ拡充、新規のお客様を増やすためのキャンペーン、そしてメルマガを活用してリピーターを増やす…などが挙げられます。


KGIとKPIをnote運営に活かしてみよう!

次に、noteの運営にKGIとKPIを使ってみましょう!

note運営の目標を「有料記事で年間10万円の売上を達成する」と設定します。これに基づいて、KGIKPIを以下のように設定できます。

KGI年間売上10万円(有料記事の販売額)
KPI
KPI①有料記事の購入回数 ⇒月に17回
KPI②有料記事の購入平均単価 ⇒1読者あたりの月の平均購入単価 500円

KPI①と②を達成するためには、有料記事の執筆本数フォロワー数ビュー数「スキ」数を増やす必要があります。

こちらもnote運営のKGI、KPIの一例です。

これらのKPIを設定することで、
「あと何本記事を販売すればよいのか」
「ビュー数、スキ数、フォロワー数が足りているか」など、
次にやるべき具体的な行動が見えてきます。

これらをしっかり設定することで、noteの売上目標に向けて進むべき方向が明確になり効率的にnote運営を進めることができます。


まとめ:KGIとKPIを正しく使って目標を達成しよう!

KGIとKPIをしっかり理解することで、目標に向かう途中で迷わずに行動できるようになります。

note運営だけでなく、日々の仕事やプライベートの目標にも使えるこの考え方をぜひ取り入れてみてください!
きっと行動の質がぐっと上がるはずです!


オススメ書籍を紹介

最後に私ハルのオススメ書籍を紹介します!📚

👉『新版 2時間でわかる 図解KPIマネジメント入門』

KGI、KPIをきちんと勉強したいという方におすすめです。目標達成のための基本から、直接部門・間接部門での具体的なKPI設定例まで、実践的に学べます。特に、リーダー・マネージャー必読のマネジメントバイブルです!

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