スワップポイントをわかりやすく|金利差でマイナスになる事も
スワップポイントとは、スワップ金利とも呼ばれますが、普段聞きなれないこのスワップとは一体なんなのでしょうか。
FXをしていくのに切っても切り離せないこのスワップポイントについて説明していきましょう。
FXのトレードは為替差益を狙ったものになります。
FXとは異なる国同士の通貨を交換するわけですが、この時に国同士の金利の差が生まれます。
その金利の差額を調整するのがスワップポイントと言われるものになります。
スワップポイントは国同士の金利を調整するものですから、当然プラスになることもあればマイナスになることもあります。
スワップポイントは通貨(為替取引)の取引、FX・外貨預金で持っているだけで利益となるもの、という情報ばかりが出回っていますが、買う通貨ペアなどを間違うと逆にマイナスになることがありますので注意して買うことが必要になってきます。
スワップポイントってそんなにもらえるの?
ではこのスワップポイントですが、どれくらいもらえるのでしょうか?
実際そんな大きな金額ではなく、チリも積もればぐらいと考えておいたほうがいいでしょう。日本の銀行では現在定期預金に預けてもほとんど金利が付かないぐらいの低金利ですが、それよりは通貨ペアによっては圧倒的につきます。
みなさんがよく知っているドル円の通貨ペアなどはアメリカの金利が日本の金利より圧倒的に高いため、付与されるスワップポイントが高い事で有名です。
これは日本の政策金利がマイナス金利で圧倒的に安い為にこれだけの差がでてくるのですが、ドルを持っているとスワップ金利がかなりの高金利で入ってきます。
しかし、気をつけないといけないのはスワップポイントは定期預金と違って、為替レートの変動によって大きく差損が発生することがあって、正直スワップポイント狙いの投資には利益よりも「リスク」のほうがかなり高いという特徴があります。
ですからスワップポイントを狙っての投資には十分な注意が必要といえます。
日本の政策金利が低い為、外貨預金などがよく紹介されているのを見ますが、非常にリスクのある金融商品なので外貨の取引に詳しい人でないと正直おすすめできないというのが本音です。
スワップポイントとは通貨ペアでマイナスになる事も
日本の政策金利はマイナス金利で–0.10%で非常に低いです。
ですから日本円とトレードする場合は日本円より政策金利の高いところが圧倒的に多い為、日本円を他国通貨に変えて所持している場合(円を買いロングで持っている場合)はスワップポイントはプラスになる場合が多いです。
特にトルコリラやメキシコペソ、ブラジルレアルなんかは金利差が圧倒的で為替レートも安い為スワップ狙いの投資もよく推奨されています。
しかし逆に他国通貨を日本円に換えて持っていた場合(円を売りショートで持っていた場合)は逆に日本の金利のほうが安いため、差額の金利を払うことになりスワップポイントはマイナスになります。
スワップポイントの金利差
豪ドルの金利1.00% ー 日本の金利ー0.10% = 金利差1.10%
イギリスの金利0.75% ー EUの金利0.00% = 金利差0.75%
上記のように豪ドルを円に対して(AUD/JPY)買いで持っていた場合は金利差1.10%でスワップポイントがもらえます。
イギリスのポンドをユーロ(EU)に対して(EUR/GBP)買いで持っていた場合は金利差0.75%でスワップポイントがもらえます。
日本の金利ー0.10% ー 豪ドルの金利1.00% = 金利差ー1.10%
EUの金利0.00% ー イギリスの金利0.75% = 金利差ー0.75%
逆に豪ドルを円に対して(AUD/JPY)売りで持っていた場合は金利差−1.10%でスワップポイントを支払う事になります。
イギリスのポンドをユーロ(EU)に対して(EUR/GBP)を売りで持っていた場合は金利差0.75%でスワップポイントを支払うことになります。
スワップポイントの注意点
しかしこのスワップポイント、証券会社の手数料がかかっていて、金利差によっては買いも売りもマイナススワップになることがあります。
手数料については各証券会社によって違いがありますので、各証券会社が公表しているスワップレート一覧で確認してみてください。
基本的に海外FX会社よりも国内FX会社のほうが手数料は安い傾向にあります。
スワップの付与のタイミング
スワップ金利の付与についてですが、土日の休日の分やクリスマス前後、祝日の絡みなど金融機関取引先などが休みになるため付与されない日が発生します。
このようなことが発生した場合、別日にまとめて付与されるといったことが起きます。
土日の休日分がまとめて水曜日や木曜日に付与されるなど、各証券会社や通貨ペアでまちまちなので各証券会社が公表しているスワップレート一覧で確認してみてください。
しかしこのスワップポイントも各証券会社で付与日などが違うものもあり、めずらしいものでは1秒毎に付与される証券会社もありますので、マイナススワップの通貨ペアを取引するときなどは注意する必要性があります。
まとめ
スキャルピングやデイトレードではあまり関係のないスワップ金利ですが、スイングトレードなど日にちをまたいでトレードするトレーダーにとっては良くも悪くも気になるところではないのでしょうか。
基本的に裁量で取引しているトレーダーなら、スワップ金利はプラスならいいもののマイナスのスワップだといらない出費です。
ですので数日以上の取引をするトレーダーは売りと買いのスワップを確認しておく必要性があります。
ほかにもスワップポイント狙いで取引しているトレーダーはスワップポイントが今どれくらいなのか?についても一定の期間で確認する事をオススメします。
スワップポイントは変動しますので・・・