【アメリカ覇権の揺らぎⅠ】不法移民と治安の悪化
アメリカは第二次世界大戦以降、世界最強の覇権国としての地位を維持しています。
しかし私は現在のアメリカはその地位が脅かされていると感じています。
脅かしているのは中国でもロシアでもなく、それは自国内のいち政党である民主党だと考えています。
民主党は不法移民による治安の悪化、司法の機能不全、イスラエルへの対応による他国からの信頼の低下を招きました。
それらの内容を一つ一つまとめていきますので、ぜひともご一読いただけますと幸いです。
不法移民と治安の悪化
1. 不法移民の増加とその背景
アメリカにおける不法移民問題は、2020年からの民主党政権下で急速に顕在化しています。
特にバイデン政権は、柔軟な移民政策を掲げ、国境警備や送還の頻度を緩和した結果、南部国境を経由しての不法移民が劇的に増加しました。
2023年の時点で、南部国境での移民「遭遇件数」は10回にわたり月間20万人を超え、過去20年間で最も高い水準に達しています
2. 不法移民とは
不法移民とは、合法的なビザや許可を持たずにアメリカに入国・滞在している人々を指します。
彼らは多くの場合、観光ビザの期限が切れた後も滞在したり、国境を不法に越えてアメリカに留まることが一般的です。
その主な理由は、経済的な機会を求めたり、母国での貧困や迫害から逃れるためです。
しかし、不法移民として生活することは、法的な権利の制約やリスクを伴うだけでなく、地域社会の安全にも影響を与えています。
3. 不法移民と難民の違い
不法移民と難民は、しばしば混同されがちですが、実際には異なる存在です。
難民は、戦争や迫害などで自国を離れざるを得ない人々であり、国際法によって保護され、合法的にアメリカに入国することができます。
一方、不法移民は合法的な手続きを経ずに入国するため、法的保護を受けることはできず、送還の対象となります。
これらの違いは、アメリカの移民政策において重要な区別です。
4. バイデン政権下での不法移民の増加
バイデン政権が発足して以来、620万人以上の移民が国境で逮捕・拘束され、そのうち200万人以上が国内に解放されています。
このように解放された移民の一部が犯罪に関与しているという報告もあり、特に都市部や「聖域都市」では、犯罪率が上昇しているとされています。
また、移民の中には、地下経済に従事し、社会の安定を脅かす存在も含まれています。
※聖域都市
ニューヨーク・ロサンゼルス・サンフランシスコ・フィラデルフィアなど
連邦政府の移民法の執行を積極的に支援せず、不法移民を保護する政策を採用している都市や地域を指します。
これにより、連邦の移民取締りと協力しないことで、不法移民が逮捕されてもすぐに送還されることはなく、地域に残り続けるケースが多くなっています。
5. 不法移民と治安悪化の関係
不法移民の増加に伴い、特に都市部では犯罪集団の活動が活発化し、地域社会の安全が脅かされています。
犯罪組織は不法移民を利用して人身売買や麻薬密売などの違法活動を行い、その結果として治安が悪化しています。
例えば、キューバ出身の不法移民アレクシス・サボリットは、2021年に恋人をマチェーテで殺害するという残虐な事件を起こしています。
また、テキサス州では、フランシスコ・オロペサが過去に4回の国外追放を受けながらも、不法に再入国し、ホンジュラス移民5人を射殺する事件が発生しました。
6. 治安維持の困難さ
不法移民の急増により、南部国境を中心とした地域では、法の執行が追いつかず、治安維持が困難な状況に陥っています。
特に、犯罪組織や密入国業者が活動を拡大し、地域社会の秩序が維持できなくなっているケースも見られます。
また、アメリカ国内の警察や司法機関は、これらの問題に対応するためのリソースが限られており、地域社会全体の安全が脅かされつつあります。
まとめ:アメリカ覇権への影響
バイデン政権になってから不法移民の数が急増し、特に南部国境ではその影響が顕著に出ています。
2023年には、毎月20万人以上の移民が国境で捕まるという過去に例のない事態に至っています。
その背景には、国境管理が緩和され、バイデン政権が移民に対して柔軟な政策を取っていることがあります。
多くの不法移民がアメリカ国内に解放され、一部が犯罪に関与していることで、特に都市部での治安が悪化しています。
この問題はアメリカ国内だけにとどまらず、国際的な信頼にも影響を及ぼしています。アメリカの覇権を守るためには、今後、国境管理の強化や不法移民に対する適切な対処が急務といえます。
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