【8月16日】米景気後退懸念の後退
現在の為替市場の現在のトレンド
ドル円は、アメリカの小売売上高が予想を上回る強い結果となったことで、景気後退懸念の後退からドル買いが強まり、149円台に上昇。市場では、9月のFOMCでの大幅利下げ期待が後退し、利下げ期待の一部が織り込まれつつも、0.50%の利下げ可能性は25%まで低下している。
日銀の追加利上げ期待が後退している中で、ドル円は150円台を試す可能性が高まっているが、上値では売り圧力も強まる可能性がある。
朝方までの振り返り
・米小売売上高(7月)は予想を上回り、前月比1.0%の増加
・新規失業保険申請件数は改善し、労働指標の堅調さを示唆。
・ムサレム・セントルイス連銀総裁は、インフレが2%の軌道に戻ったと述べ、金利調整の時期が近づいている可能性を示唆。
本日の注目ポイント
21:30 住宅着工件数(前回135.3万件、予想135.3万件)
21:30 建設許可件数(前回144.0万件、予想144.6万件)
23:00 ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】(前回66.4、予想66.0)
市場の意思
市場は、強い経済指標により、アメリカの経済が景気後退はしておらず、依然として堅調であるとの見方を強めている。このため、ドルは買いが優勢となり、特にドル円で上昇が見られる。経済指標の好結果、金利の上昇、株価の上昇と、リスクオンの動きがみられる。
今後の推移
ドル円は、米景気後退懸念の後退からドル買い、利上げのできない日銀から円安。ドル高円安相場が戻ってきたように思える。
米利下げ時期はドル円の下落が見られる傾向にあるが、市場の動向から見極めたいと考えている。
現状で最も買われやすい通貨
米ドル
強い経済指標と利下げ期待の後退、景気後退懸念の後退により、買われやすい通貨と見られる。
※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。