行動を促す良いメッセージとは、表向きはポジティブで、裏にネガティブが潜んでいる。

人の行動動機とは、今の生活がよりよくなるためという「ポジティブ」な視点と、今の生活が悪くなることを防ぐや悪いスパイラルを止めるなどの損失回避な「ネガティブ」な視点の組み合わせと言えるかと思います。

そして、ポジティブよりネガティブを優先する。
これは、人がもっている本能であると言えるかもしれません。

ポジティブな変化に関しては我慢をすることができますが、ネガティブな変化の回避は放っておくことができません。

スポーツでも、現在のスキルが上昇することを目的に商品を購入するのは結構我慢ができるものです。しかし、現在のスポーツライフが失われる危険があった場合には高い確率で回避の行動を取ります。

危険や嫌なことを回避しないでスルーすることは、生物的には生命の危機を呼び込むことにつながるので本能レベルで回避するようになっており、それが趣味やスポーツなど特に生命の危機に直結するものではなくても、その本能が働くわけです。

人が動くよいメッセージに共通して言えるのは、この損失回避が含まれていることにあります。「その商品を購入しないや、こっちの行動をしないと悪いことが起きるかも。」という事を情報を受け取った人が頭の中で想像するように設計されているわけです。

ただし、直接「損失が発生するよ」とメッセージを送ることは、ネガティブなメッセージ=発した本人もネガティブと知覚を結びつけてしまうため、そのようなメッセージは避けないといけません。

あくまでも、表面的にはポジティブなメッセージであるけれども、裏にはネガティブなことを想像するようにすることが最も効果的です。

つまり、

生活がよくなるよというポジティブ要素のみのメッセージは、行動を我慢される確率が高くなり、ネガディブなメッセージはブランドイメージを毀損するため、ポジティブでありながらネガティブなことをイメージさせるメッセージというのが最も良いメッセージということです。

普段、何気なく行動を換気された時に、そのトリガーとなっているメッセージを振り返ってみてください。

今回の内容が盛り込まれていると思います。

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