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Oct.9th 蝶ヶ岳,上高地

10月5日。台風発生。おいおい、なぜこのタイミング。もういいでしょ。
今年は台風少ないなあと思っていた矢先に、ほんとにもう。
8月の唐松岳につづき、どん天。紅葉の上高地を期待したのに、またグレーの空を見に行くはめに?

10月9日 朝5時。あたりは真っ暗。上高地に到着。

心配をよそに、もとい、心配のとおり、僕らを迎えてくれたのはグレーの空とひんやりきもちい霧と雨。ぼくとたむら(※山仲間。しばしば登場します)は、やっぱり持ってないのか。お天道さんを振り向かせるにはいったい何が必要なんだろう。

準備をととのえいざ出発。目指すお山は『蝶ヶ岳』。上高地からは一泊二日がスタンダード。でもぼくらは日帰りチャレンジ。走りはしないので、予定の山行時間は約10時間。ご年配登山者には怒られるかもしれないギリギリの登山計画(でもそこから多少巻けると睨んではいた)。

序盤のフラットな林道でどれだけ時を稼げるか。結果、30分。30分の貯金ができた。うん、上々。パートナーのたむらは自転車での月間走行距離が毎月200kmを超える。そこでつちかわれた脚力と軽いフットワークで、相変わらず軽快に登る。

それでもやはり、しだいに悪化する天候が邪魔をする。グレー一色の空は退屈を、吹き付ける風雨はいっそうの疲労感をぼくらに与える。ぼくはいい。トレイルランニングのレースではこんなのはしょっちゅうだし。トレーニングの一環と思えば有意義なもの。でも、山を楽しむために来ているたむらにとっては、かなりつらい条件のはず。山頂まで行けるかな。時計をみながら頭の中でシミュレーションを繰り返す。

辛抱をつづけた後、山頂が しれっと 目の前に現れた。蝶ヶ岳山頂2,575m。

もうそろそろ引き返さないとだめだと考えていた矢先のできごとで、喜びもひとしお。とにかくたむらが頑張った。Good job。頂上では記念撮影を終え、刹那下山開始。このとき天候はこの日一番の荒れ具合だった。それでも、悪条件のなか登りきった達成感と充実感で元気がみなぎっていた。そして明日こそ、晴天のもと焼岳からの絶景を見られたらいいなとつぶやいた。

翌朝5時。淡い期待は霧散することに。

いやーまいったまいった。雨には勝てん。予期せずしてジコ坊登場。   はたしてこの先、どうなることやら。
<了>

という感じで、初日はかなりタフな一日でした。
つづきはまた今後!

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