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お一人様の夜‥バーガイド

抱えていた仕事もひと段落し、真っ直ぐ家に帰りたくない気分のひとりの夜‥ 普段とは少し違う雰囲気の中で、リラックスする時間が欲しくありませんか? そんなあなたには、バーで過ごすことの素晴らしさと魅力を是非知って貰いたいです。

お一人様の夜を始めよう

あなたは若い頃から、お酒を飲むといえば、宴会で友人や仕事仲間と楽しく騒ぐのが定番で、バーでのひとり飲みには無縁だった方かもしれません。真面目でコツコツと仕事に取り組むタイプで、今は複数のプロジェクトを抱えて、仕事に追われる毎日を送っておられるかもしれません。年齢を重ね、仕事でのキャリアも積んでいくと、肩にのしかかる責任はどんどん重くなっていきますから、仕事にはやり甲斐を感じつつも、時に息苦しく感じる時もあるでしょう。

そんな時の為に、自分ひとりの時間を静かに楽しめる場所~避難所(refugee)~を確保しておくことが必要だとは感じませんか? 仕事仲間や気心知れた友人とも少し距離を置き、非日常的な空間で、違った空気を吸う時間かあってもいいかも‥

そう考えた時が、まさにバーの扉を開ける時なのです。さあ、ひとりの時間を楽しみに、美しいネオンライトが輝く夜の横浜へ繰り出ましょう。

勇気を出してバーの扉を開けよう

さて、一人でバーに行くと決めても、あらかじめお店に電話を入れて予約をする必要はありません。もちろん不安であれば、予約を入れても構いませんし、いつも満員の人気バーに行くのであれば、事前に電話して座席を確保した方が確実かもしれません。私は事前に確かめずにふらっと行く派です。満席であれば、それも縁だと諦めて、またの機会に出直すだけです。

バーという空間にあまり慣れていない方は、まずバーの扉を開けることに逡巡します。御心配なく、それは真っ当な感情ですし、私も初めてのお店ではそうです。オーセンティックバーと言われるスタイリッシュなお店の扉は重厚感があることが多く、圧を感じます。これが、これから非日常の場所に足を踏み入れるのだ、という緊張感を高めることに一役買っています。

カウンターに座ろう

勇気を振り絞って扉を開け、店内に入ったら、バーテンダーが勧めてくれる席に着席します。カウンターとテーブルを選べる場合は、断然カウンターに陣取ることをお奨めします。バーテンダーの鍛え抜かれた美しい所作を間近で見られるチャンスをみすみす逃すのは損です。

おしぼりを受け取り、深呼吸してから周囲をゆっくり見渡してみましょう。バックバーに並べられたお酒の種類やカウンターの木目調、磨き上げられて光り輝くグラス達、うっすらと漂う香り、低く絞られた音量の心地良いメロディー、照らす薄灯り‥。時間帯によっては、常連客とおぼしき紳士淑女が会話に花を咲かせているかもしれません。職場や自宅では味わえない非日常感満載の雰囲気に身を委ねていると、それまでの緊張感が薄れ、次への展開への期待が高まってくるはずです。

椅子の座り心地はいかがでしょう? 座っているあなたの目線と立っているバーテンダーの目線とが同じ高さになっていることに気付きましたか?実はお店作りの段階で、カウンターの高さと座席の高さを決めるのは、非常に神経を使うところなのだそうです。バーテンダー側から、カウンターを挟んでお客を見下ろす形にならないような絶妙の高さにカウンターと椅子が調整されているバーは信頼出来ます。

いよいよ一杯目のオーダーです

さて、一杯目のオーダーは… そうですねえ、無難にジントニックがいいでしょう。そのお店のバーテンダーの力量とポリシーはジントニックに集約されるというのが私の持論です。

ジントニックはジンとトニックウォーターを混ぜた非常にシンプルなカクテル(実際には色々仕掛けがあります。よろしければ別のnoteもお楽しみ下さい)ですので、シンプルであるが故に、その違いが際立ちます。そのお店の顔である最高のジントニックからお楽しみ下さい。

さて二杯目は‥

二杯目以降は…、もう何の制約もありません。カクテルでも、ウイスキーでも、あなたのお好きなお酒をどうぞ。あまりお酒に詳しくない場合は、好みの味とアルコールの強さを伝えて、バーテンダーにお任せするのも全然ありです。

お任せはバーで飲む醍醐味の一つです。あなた好みに作られたカクテルや選び抜かれたウイスキーを傾けながら、熟練のバーテンダーとの会話を和やかに楽しみましょう。バーテンダーは接客のプロですから、初対面のあなたにたいしても絶妙の間合いで、話の糸口を引き出してくれます。心がほぐれてくると、身の上話の一つもしたくなりませんか?これもバーでお酒を飲むことの効用の1つです。仕事の疲れは吹き飛び、心が高揚し、どんどんリラックスできている自分に気付く筈です。

もう一杯いきますか? それともこのいい気分のまま家路につきますか? up to youです。横浜は酔人に優しい街です。(程度問題ですが)明日もいいことがありそうですね。

今宵のまとめ

バーは、基本オトナの空間ではありますが、今夜の物語のようにオーセンティックなショットバーだけが、バーではありません。日本のバーの発祥地、横浜にはありとあらゆる種類のバーが揃っています。もっとくだけた雰囲気がお好みであれば、構えずに気楽に飲める店も無数にあります。この街で、きっとあなた好みのバーが見つかる筈です。

おっと、ここまで書いて、私も飲みたくなってきました。今宵はこのあたりで。次回は私ともご一緒しましょう!


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