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言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せを掴む方法 ⑤ 一切の穢れを排して、神聖さを取り戻し幸運体質に「一切成就祓(いっさいじょうじゅのはらい)」

「言霊」による、開運法をご紹介しています。

唱えるだけで、言葉にするだけで、道を拓き、自分らしい生き方を選択できる。

そんな神聖な神咒(かじり)、祝詞です。

比較的、短く、覚えやすく、日常ですぐに奉唱出来る、神咒や祝詞を集めています。

神道に古来より伝わる言霊のパワーを是非、体験して下さい。



一切成就祓

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神感は清水へ月の宿るが如く
誠の心ある人には
神明感応ましますなり

享保18年(1733)に出版された「神道野中の清水(しんとうのなかのしみず)」で、神に祈ることの大切さを上のように説いた、江戸中期の神道家・伴部安崇(1668-1749)。

その著書「一切成就祓抄」で、この詞を以下のように説明しています。

この祓は日本姫命(倭比売命・やまとひめのみこと)の神宣にして、伊勢両宮伝来の太諄辞(ふとのりと)なり。ここに凡て悪を悔い、善に遷り、災を除き、神垂冥加(じんすいみょうが)を祈り奉るの禊詞なり。

神垂冥加とは、「神の恵みを受けること(神垂)」「神慮が加わること(冥加)」を意味します。

つまり、この詞は第11代垂仁天皇の第四皇女で、伊勢の皇大神宮を創建した倭比売命の託宣による、伊勢両宮伝来の重要な祝詞であり、これを唱えることで神の恵みと神慮によって、悪を祓い、災を除くことができると説明しているのです。

【一切成就祓】

極天汚茂
滞無禮波
汚者阿良志
内外乃玉垣
清久清止申須

極(きわ)めて汚濁(きたな)きも
滞無(たまりな)ければ
穢(きたなき)とはあらじ
内外(うちと)の玉垣(たまがき)
清浄し(きよくきよし)と白(まを)す


祝詞の中でも比較的、分かりやすい表現になっています。

どんなに汚いことでも、そこに滞りがなければ真の穢れとはいえない。汚い滞りをそのままにせず、それを無くするとき、内(心)と外(体)で構成された私たち人間も清浄になるであろう。

という意味です。

現代に生きる、私たちの日々の生活に置き換えれば心に思い悩んでいることも、それをそのままにせず足掻き、それを解決しようと努力し続けている限り、その悩みはあなたにとって穢れではない。このままではいけないと問題意識をもち、現状に打ち勝とうという努力によって、人の心は美しく光り輝くのである。

という意味につながるのではないでしょうか。

こうした古いものを打破し、穢れを取り除くことで、神のより深い御加護を得られるように、そして人として清浄であるようにとの思想が、遷宮やお守りを年に一度取り替えるという慣習にもつながっています。

心を痛め、悩み苦しみ、一向に重い腰を上げられずにいた貴方へ送ります。この祝詞とともに新しい世界への扉を開けましょう!

是非、この詞を唱えて、「一切を成就」させてみてはいかがでしょうか。


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