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重過失の加害者より被害側が詐欺扱いされた交通事故

或る業界3位の企業の上位ブランドのカタログの表紙と見開きページの画像合成を依頼された時の事です。

クライアントの事務所には10枚以上のA3ノビサイズのプリントを持ち、サンプルタイルを持っていきます。公共交通機関が無い場所の上、ミーティングが深夜になる事も多かったので車で行く方が合理的でした。

或る日、世田谷区から駒沢通りに近い抜け道から目黒川にかかる橋を渡る時の事でした。

突然真横からブラックのメルセデスEクラスが飛び出して来ました。フルブレーキングしましたが、メルセデスは真横です。左側面に衝突されました。僕の車は道路反対側に飛ばされました。僕の顔の真横に電柱が見えたのでとっさにブレーキペダルから脚を離して軽くスロットルを踏んでグリップを回復させました。車は今度は斜め左に進んでくれました。やっと少し先で車が停まりました。

事故直後は痛みも何も感じませんでした。車から出ると驚いた事にぶつかって来たメルセデスのドライバーは「この野郎、飛ばして来て。車に傷が付いたじゃ無いか。何電話してるんだ。」

僕は「警察に届けないと保険もおりませんよ。それに貴方の方が一時停止ですね。道路の幅もこちら側がかなり広い優先道路です。」と保険金が下りる事を強調して言いました。

自転車で一人だけ来た警察の現対応は杜撰でした。面倒臭そうに免許証の確認とナンバーを控えるぐらいでした。「今日は人員が足りないので現場検証は後で電話します。」だけでした。

なんとか合成画像のを見せてそのカタログは色校正待ちになりました。(当時のPCはWindowsとmacでしたが、色校正の回数が少なくなるのでMacの使用が増えました。PowerPC 970 以降Appleだけになりました。Pwer Mac G5 2.0GHz Dual以降です。)

自宅に帰りリラックスすると、頸の痛み、肩から腕の痺れが急に出てきました。食後に吐き気が出ました。翌日は休みましたが体調の悪さ、特に頸肩背中の痛みと辛さはひどくなる一方でした。

翌々日整形外科で受診すると頸椎捻挫でした。診断書を取っておきました。扱いは人身事故に切り替わりました。

相手側の過失割合が非常に高い事故だと思いました。ところが保険会社の対応は最低最悪でした。診断書を出しても、通っていた病院の院長を繰り返し詰問したと聞きました。詰問どころか「保険会社からきつい言葉で責められました。」と言った院長先生も居ました。

何箇所の病院にかかりましたが、何処の整形外科に通っても相手側保険会社A 社の対応は同じだと聞きました。病院が嫌な顔をするので最低最悪の気分でした。何回も病院を変えました。その度にX線写真を何枚も撮られました。病院が違うと前のX線写真は無視されるのだと判りました。

結局、当時有ったAIU保険会社の担当者の紹介の骨院に行くと、院長が相手川保険会社に交渉してくれました。今思えばその整骨院は永田町の顧客も複数通っていたようでした。保険事業の認可に関わる人物が通っていたと考えれば、院長が数分の電話で一年間通う許可を取ったのも納得がいきます。

しかし困ったのは仕事でした。細かい作業をすると頭痛とめ目眩がしました。頸と肩の痛みは手に入る鎮痛剤では痛みも治りませんでした。
細かい作業も長時間必要でした。上の画像はレイヤー数が512レイヤー以上でした。レイヤー数が多くなりすぎるとファイル名の末尾の数字を変更してレイヤーを統合してファイルを軽くしていました。

納期に間に合わない事が増え、収入が減りました。家賃の滞納も増えました。駐車場に止めた車の損傷から大家さんも多めに見てくれていましたが、それにも限度が有るので焦りました。

幸い任意保険が弁護士料特約付きでしたので、弁護士に依頼しました。しかし相手が強硬と言う事で、実際の損失額の1/4にもならない損害賠償額の提示でした

事情を知りたくなり検察庁に行きました。担当のH検察官に事情説明しました。すると、「本当に50Km/hr で走ったのですか?絶対に衝突出来ませんね。」
僕は「ハイ、昨年まで最高速度40Km/hrの道路でしたから、30Km/hrに下がったのに気付かずに50Km少しで走行中でした。」と繰り返しました。

H 検察官は45Km/heで走行中に・・・」と言う書類を作りました。書いている途中に「距離から計算すると、S氏は加速しないとここまで来ませんね。通常の過失とは言い難いです。」
H検察官はその書類を元に再度の現場検証を所轄署に命じました。

数日も経たないうちに所轄署から電話が来て現場検証を行いました。後で判明しましたが現場検証の内容は全く違いました。
折角、警察の現場検証の書類が出来たものの、2枚の証拠書類が有る事が問題でした。

H検察官は、一見親切でしたが「疑わしきは罰せず。」の原則からナンバープレート変更迄したS 谷氏は不起訴でしみました。検察官は最初から不起訴処分になるのが解っていながらも一応事実を書面化したのでしょうか?

更に驚いた事が有りました。

夜遅めに相手の車を観に行きました。なんとメルセデスベンツE クラスのナンバーが違いました。車の奥長は全く同じで、買い換えたとは考えられませんでした。

陸運局に行くと事故日の翌々日にナンバーを変更していました。

調べると、信号機で停車中に信号無視のトラックに衝突された事故で、全額相手側負担で修理していました。

その為に、僕は非常に軽傷か全く身体的ダメージ無しで詐欺的治療と営業損失請求の疑いがかかって居たと聞きました。

悪人が善人に見え、無過失に近い僕が詐欺犯扱いされた理由が解りました。

PS. 当時の書類が残っていました。恐縮ですがその記事は有料記事にします。

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