精油の記録①2020.10.11~フラゴニア精油~
【はじめに】
久しぶりに精油を海外から仕入れました。もうかれこれ15年ほど気に入って使わせていただいているカナダのAliksir社のもの。
為替や税関、輸入手続き、輸送にかかる法律やコスト等、輸入を取り巻く状況が15年の間に変わっていき、最近は輸入をストップしていた。私と同様にこのブランドのファンには迷惑をかけてしまっているけど、値段が大きく変わったり、納品が不安定なうちは再開に踏み切れなくて・・・でも細々とだけど交渉は続けていて、もしかしたら近い将来また輸入再開できる可能性もあるなぁと思っています。
今回様々な需要で複数の精油が必要になり、ここまでまとまった本数が必要ならば、やはり気に入って信頼しているところのを取り寄せようということで輸入しました。数本なら日本のブランドのでいいかなーと思ったのだけど。
いろいろな精油を取り寄せたので、自分への覚書も兼ねて、このnoteに書いていこうと思います。
今回はフラゴニア精油です。
フラゴニア精油は2000年以降に流通し始めた比較的新しい精油です。私も初めて匂いを嗅いだのは3~4年前。サンプルを持っていた友人から香りを嗅がせてもらった。
爽やかなんだけど軽くなく、でも重すぎず、ほのかな甘さを感じる香り。
科名:フトモモ科 学名:Agonis fragrans
(写真提供:Aliksir Inc.)
期待できる薬効は、抗菌、抗真菌、抗炎症、免疫システムの調和およびバランスをとる、女性ホルモンのバランスや働きを整えるなどです。これらの薬効から皮膚感染症(真菌症、膿疱症など)、筋肉および関節痛(けいれん、伸び、関節炎、リウマチなど)、女性の疾患(痛み、不規則、ホルモンの問題、偏頭痛など)に使用されています。
☆Lot AGRFAUS05T (2019/01) オーストラリア産
Terpene Oxyde: 1,8-cineol (28,78 %)
Monoterpene: alpha-pinene (20,9 %)
Monoterpenols: linalool (13,1 %), alpha-terpineol (7,2 %)
☆Lot AGRFAUS12T (2018/12) オーストラリア産
Terpene Oxyde: 1,8-cineol (29,05 %)
Monoterpene: alpha-pinene (22,55 %)
Monoterpenols: linalool (12,64 %), alpha-terpineol (6,26 %)
この春から新型コロナ感染症対策に関する依頼がよく来るようになりました。感染対策に使用できる精油は複数ありますが、個人的にはいろんな香りをただ混ぜるだけ、とか、ワンパターンというのは避けたいと思っています。香りのブレンドはTPOに合わせて行っています。そんな中で選択肢にこのフラゴニア精油があるとグンとブレンドの幅が広がります。
本などにはトップ、ミドルと書かれていますが、私はミドルノートとしてブレンドを組み立てています。
柑橘系とフラゴニア精油の組み合わせははずれがなく、感染症対策の目的ではリモネンの含有量からナツミカン精油とよく組み合わせています。
少し苦味のあるナツミカン精油と深い甘さとハーバル調の爽やかさを持つフラゴニア精油の調和はとても好きで、感染症対策をしながらアロマテラピーとしての芳香欲を楽しんでいます。
マスクスプレーづくりや対策スプレーのワークショップの依頼がきているので近々開催する予定です。その時はぜひこの精油を加えてみてくださいね。
(写真提供:Aliksir Inc.)
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