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2021年の米作り(4)~まもなく田植え~

4月20日に種まきをしてもうすぐ一ヶ月が経とうとしている。
なかなか発芽しなかったり、
発芽しても成長が遅かったり、
代かき後の水管理も始まり・・・・
初めての本格的な育苗と田んぼの管理に、あたふたしたり、やきもきしたり、、、、よくわからないまま今日まできている。

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(今の苗の状態)

そう、講師の森君がいても、やっぱり「よくわからない」感があるのだ。
決して森君の説明がわかりにくいということではなく、自分が初めて見るもの、初めて経験すること、というのは、比較するものがないからよくわからないのです。

常に「これでいいんだっけ・・・?これでいいのかな・・・?」と。
自信がもてないんですよね。

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(これから枝分かれしてくるらしい)

私は「米作り四年生」とこのブログでも書いてるけど、はっきりいって1~3年生の間は誰かにひっぱってもらってて、自分の意志で、自分の力で歩くということはほとんどなく、まるで集団登校班の6年生が先頭を歩いてくれるからその後ろをよちよちとついていく低学年と同じようなもの。
ついていきさえすれば問題はなかったのです。

それが今年は班長さんがいない状態なので、低学年の児童だけで登下校しているようなもの。講師の森君は、危険な横断歩道に立ってくれている「緑のおじさん」みたいな存在かな 笑
ここだけは外しちゃいけないよ、というポイントは教えてくれたり、米作りの理論と工程は指南してくれるけど、当然ながらスタッフではないので具体的な作業をしてくれるわけでもなく、現場の作業は全部自分たちですることになる。

でもそれが大事なことだと私は思っている。
先生は理想の理論と技術を教えてくれる。
それを現場でどう落とし込んでいくのかは私たちの課題。
常に「自立」と「継続」を念頭に、理想通りいかないところは、どう解釈して、どこに妥協点を見つけて、自分たちバージョンにアレンジしていくのか。・・・・これが大事なことだと。

「自立」という点では、まずは『自分たち(ガーデン)が先生なしでも米作りができる』という小さな自立から、最終的には『この村が価値のあるお米作りで成り立てたら』・・・という大きな自立も頭にはある。

ここ、滋賀にきてから「千野米」というのをいろんな農家さんからいただいて知ったのだけど、本当に美味しい。でも一歩村の外に出たら、「近江米」という言葉は知られているけど、「千野米」の認知度は皆無に等しい。美味しいのに・・・・。
近江米とひとくくりにされちゃうのはもったいないくらい・・・。
だから、自分たちがお米作りを指導者なしでもできる自立と、千野米が陽の目を見て世に認められる自立を目標にしたいな、と。

「継続」という点では、今年一年だけの工程、技術ではなく、来年も再来年もずっと繰り返しできる工程、技術。
そして誰かが「美味しい千野米を食べたい」と欲したら、いつでも提供できる永続的な農業。これを村の方と意識を共有して取り組めたら最高だな、と。
営農さん、各農家さん、、、役割分担を明確にし、協力できるところ、切磋琢磨するところをそれぞれが意識して、代替わりしても継続できる農業。

第一章を経てようやく始まった第二章は、そんな目標を掲げてスタートした米作りだと私自身は思っている。
でなきゃ、何度も言ってるように、私みたいな非農家が農業する意味ないと思うんだよね。

全国の農家さんが今抱えている問題。どうして後継者がいないのか。どうして耕作放棄地がたくさんあるのか。
その答えの解決を私ができるとも思わないし、どうすればいいのかもわからない。
ただ、何のしがらみもない、農業や農法や農地に関してはまっさらな非農家な私が、「こんな農業だったらみんなできるんじゃないかな。少なくとも子どもには胸張って伝えられるな。」「こんな農業なら、村の人と仲良しこよしにならなくても、村全体で盛り上げていけるんじゃないかな」と思う農業が胸にある。
きれいごとだといわれても、誰かがきれいごとを言わなければ始まらないこともある。
それを実践していきたいだけなんだよね。
場所もどこでもいいの。
たまたま千野という村に縁あって、田畑を借りて交流させてもらっているから、ここでできたら理想だなと思っているだけで。
たまたま心ある農業を実践している森君と再会できたから講師をお願いしただけで。

でもこの「たまたま」を大切にしたいなって、最近すごく思うんだよね。
年取った証拠かなー 笑

人生折り返し地点過ぎたから、もうあんまり時間はない。
むやみに焦りもしたくないけど、やりたくないことしている時間も、この歳になると惜しくなる。

純粋に楽しもう。
ゆうてももう4ヶ月ちょっとで稲刈りなのだから 笑

田植えが楽しみだ。・・・・雨らしいけど 笑

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4ヶ月後のこの田んぼの風景が楽しみだ。

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