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【ロゴマーク】mare様

都内にあるピラティススタジオmare様のロゴマークを制作いたしました。

デザインやコンセプトメイクをする前に、オーナー様のお人柄や好きなテイスト、スタジオに対する想い、お客様へのメッセージ、屋号の由来などをお伺いします。その中に大きなヒントがあって、そのヒントを見つけたらそれを更に深めていきます。

最初は、mareという言葉に注目しました。
mare=月の海
月の暗い部分が月の海、と言われていて、日本だと、満月のときにウサギ模様に見える部分のことをさします。
次に、「オーナー様が月に惹かれている理由はなんだろう・・・?」「オーナーさまのピラティスの想いと、月・月の海の意味がリンクするところはどこか・・・」という視点で考えてみました。
陰陽の考えでいうと、太陽が陽、月が陰、見えているものが陽、見えていないけど輝いてあるものが陰。ピラティスを通して、今まで見えていなかったことが見えるようになる、というオーナー様の思い・願いが隠喩的な表現として「月」になっているのかな、と考察しました。
月の光によって、見えていなかったものが映し出され、輝いている。ピラティスをすることで、自分自身を知り、可能性やワクワクが生まれている。

ここで一度デザイン案をいくつかご提案。

A案

大切なものによって月が満たされている、というコンセプト。
オーナー様からいただいたイメージ写真の中に、宝石があったので、簡単にいうと、細かい宝石で満たすような感じ。A-1は不規則な形の三角形、四角形をつなげています。(Tokyo2020のエンブレムみたい・・・)
A-1をさらにブラッシュアップしたのが、A-2。はっきりとした色ではなく、水彩っぽい色で塗って儚げな印象で綺麗な感じ。

B案

月、地球、太陽のコンセプト。
太陽と地球と月の関係の中で、お互い影響しあって輝いている。月単体では輝かないし、いつも輝いているわけではなくて、3つの関係の中で見えなくなったりもする。(新月)見えないけど、いつもそこにある、それぞれの関係の中でお互いに支え合ったり影響しあって在る、というがスタジオのメッセージにも通ずるかなあと思いました。その3つの関係をシンプルに描きました。少しクールすぎるかな。


C案

ピラティスを通して「普段見えていないがそこにあるもの、可能性やワクワクなど」が見えるようになる。=ピラティスを通して月が見えるようになる、月に気づく。または、月の光により「普段見えないがそこにあるもの、可能性やワクワクなど」が映しだされて輝いている。
月(ピラティス、オーナー様、mareスダジオ)が周りを照らし、輝かせる。
ということを意識しながら描いてみました。


このデザイン案を見てオーナー様がコンセプトをまた更に深く再考し、一旦mare(月の海)というイメージから離れてデザイン案を考え直すことになりました!
作成過程の中で、潜在的な想いに気づき、ブラッシュアップしていく、ということがすごく大事なので、この一段階があってよかったな〜って思います。
ここからは結構スピードが速いのです。
具体的にどうしたい、こうしたい、というのがサクサク出てきました。

その中でとても大切な想いをシェアしてくださいました。

【オーナー様が苦境にあったとき、大切な方から贈られたメッセージ。
「 Every wall is a door. And you have the key 」
mareが扉になって、新しい扉が開けるように。】

このストーリーをロゴマークにいれよう!ということになり✨
考えてみたのが、こちら。

ドアが少しだけあいていて、その先には彩りある世界が広がっています。
ドアノブから繋がるロゴがmare、mareが一緒にドアノブを押して新しい景色へ位誘う、mareが鍵になる、という意味を込めました。

E案をブラッシュアップしていくことになりました!
ドアのデザインを決めて、お花の雰囲気、色を決めて、さまざま試してみて、、仕上がったのがこちら。

はっきり描いた案もありましたが↓

手書き感を出して、きっちり塗らず、ぼんやりした方が雰囲気があるかな。
ふたつの波は、mareの海を表現しました。のびのびと広がり続ける波です。

なんとも可愛らしい、オーナー様の雰囲気が出るロゴマークになったのではないかな、と思います。コンセプトも素敵。
オーナー様が苦しい時に救われたメッセージが、また次に、クライアントさんを救い、新たな明るい世界へ導きますように、願いを込めて。

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