「橋を渡る」
吉田修一の本は
えぐい。
だから、このタイミングで読むのはなぁと思っていたのだけれど、
結局読んでしまった。
早起きしなきゃいけない旅行の前日に。
しかも、爽やかじゃない方のえぐさだったので、
さらにあぁ、もう、となってなかなか寝付けなかった。
でも、こんなに未来に行くとかぶっとんでたっけな、この人。
すごく面白かったけれど、未来感はあんまり好きじゃなかったかも。
そして人をリンクさせる技はいつもながらにとっても頭が良すぎてびっくりするし、ふわふわしていたら取り残されちゃう。
そういえば、この間会社で、
同期と後輩のやりとりで、
同期は<Aをして下さい。>と後輩ちゃんに頼んでたのに、
後輩ちゃんは<Bをして下さいと言われた。>と言って、
もめて、上司に状況について私が問われた。
同期と後輩が私の隣で話していたことは事実だが、内容までは聞いていなかったし、そこまでする内容でもないと判断していたのだが、
上司に「どうだったんだ。」と詰問をくらった。
私の回答は、
「私が同期だったら、そのようにAをして下さいと頼むだろうし、私が後輩ちゃんだったら、そのようにBをして下さいと言われたと主張すると思う。」
という答え。
私はこの本に出てくるどの登場人物でもあるなぁ。