わたしの着物はじめは無い無いづくし。できっこない、と反対すらされた。
先生からの勧めで、普段着のひとつとして物を着るようになったのだけど
その事始めには、母の大反対があった。
主な理由は、
①「(着物を)収納する場所がない」
②「手入れが大変(お前にはできない)」
③「高価でお金がかかる(なんとなく)」
・・・というもの。
確かに。
そのときは、それに対してなんにも言えなかったけど。
いまは、こんなふう。
① 収納場所 : 着ていない洋服を処分したらタンスの引き出しが半分空いた。そもそも着物って畳んで仕舞うし、たとう紙に入れてもかさばるものではない。着付けを習ってる最初の時期には、肌着類と着物3枚くらいで十分だから、そんな場所はとらない。年々、買い足して徐々に量が増えるけどタンスに入らない分は処分に回す、という決断ができるようになった。
② お手入れは、脱いだら吊るす。翌日に仕舞う。基本はそれだけ。わたしは帰宅後すぐにブラシでチリを祓うけど、そうしておくだけで布目も整ってシャンとする気がする。そもそも絹の着物は臭いが付きにくい、とわたしは思う。汗が気になる部分にシワトールを吹きかける。シワが気になるところはふんわりスチームをかける。このやり方で、前日のタバコの席の臭いが残ってないか翌日にクンクン嗅いでみたけど、全然、元どおりだった。
③ 中古の着物や帯は2千円〜手に入る。着物を着始めの頃は自分の趣味が定まってないから、どうしても無駄な買い物になったりするけど、勉強代としてはそんなに高くない。最終的にメルカリで売ればゼロにはならないので、洋服よりコスパがよいと思う。確かに、新品は数万円〜ってことになるけど、自分にとって必要な品物がわかるようになっていれば損にはならないと思う。
こうして、①②③を通してやり続けてみると、洋服を選ぶ時も基準が定まってきて無駄に買わなくなった。最初はやはり、洋服はオフで着物がオンという感じがあったけど、それも徐々に平均化してきた。
着物生活はこれからも続いていきます。たぶん、一生。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?