深く暗い水の中の光
例え
誰も味方がいなくて
ひとりぼっちになってしまった気がしても
信じていたものを失って
人目を気にせず
泣き続けたい
そんな気持ちになったとしても
それは、自分自身を見つめ直し
本当の自分に還るための
大きなチャンス
今の状況を創ってしまった
自分を覆う
硬くて厚い鎧を取り去る
貴重なチャンス
知らず知らずのうちに
弱い自分を隠し
守ってくれていた
鎧を手放すのは
頑張って手に入れた
たくさんのものを失うようで
足元から崩れて
自分は立っていられなくなるんじゃないか
そんな怖さに襲われるかもしれない
その手を
すり抜けていこうとしている何かを
手放すのが怖くなって
抵抗したり
強く握りしめたくなるかもしれない
でも
どんなに掴もうとしても
すり抜けていってしまう
そのものたちは
今のあなたには
本当は必要がないもの
そして本当に必要なものは必ず
ふたたびその手の中に
戻って来るから
だから
恐れと共に
何もかも手放してみる
恐れながら
鎧を取ったその下には
弱くてボロボロに傷ついた自分がいて
そんな自分を見ながら
とてつもなく心細い気持ちで
どん底へ落ちてしまった・・・
そんな風に感じるかもしれない
けれど
そこからが
本当のはじまり
何も纏わず
ボロボロに思える姿は
本当は偽りのない
まっさらなあなたの姿
それこそが
本当は何より美しいあなた自身
ああ、
自分ってこんなに何にもなかったんだ。
こんなにダメだったんだ。
そんな風に感じて
それを受け入れられたら
そこからが、ほんとうのはじまり
そして
真っ暗な深い水の底に
沈んでしまった気がする
そんな時も
あなたを見捨てずに
見守ってくれている
温かい何かが必ずある
それは、ずっと変わらず
あなたのそばにいる
だから暗く深く思える水の底の
その上であなたを待ち続ける
光を目指して
落ち込みながら
どん底を味わいながら
一歩ずつ
少しずつ
歩みを進めてみる
そうして一歩ずつ
踏みしめながら歩いて
ボロボロな自分の姿や
水の中の苦しさにも慣れてきたころ
ふと気付いたら
あなたはもう
水の中にはいなくて
いつのまにか
水から抜け出して
楽に呼吸していることに気付くだろう
その場所こそ
あなたが見たかったもの
新しい世界のはじまり
だから
目の前で崩れはじめている何かを
どうか、手放すのを恐れずに
恐れと共に手放して
苦しみながら進み続けたその先には
あなたが心から行きたいと願っていた
新しい世界が必ずある
そして、その場所は
あなたが来るのを
ずっと待ち続けている
〈Fight Song-Rachel Platten〉