自動広告vs手動広告どっちがおすすめ?
こんにちは、みんなの広告オペレーターの魔理沙っちです。
みなさんはブログやウェブメディアを収益化する時ディスプレイ広告
を用いて収益化する場合必ずと言っていいほどにアドセンスを
活用されるのではないでしょうか?
そこで一番上がりやすい疑問が
「自動広告と手動広告どっちがいいのか?」だと思います。
そこで今回は広告オペレーターが最近の話題の広告業界事情などを
含めて手動広告と自動広告どちらが良いのか?を解説します。
そもそも自動広告とは?
アドセンスの自動広告機能はGoogleのAIによる訪問者の
行動解析に基づき機械学習的に収益性・視認性の高い位置に
適切な広告の掲載と特殊な方法で本来実装する広告フォーマットを
ワンタグで掲載するソリューションです。
使用率は統計は以下の通りです。
掲載できるフォーマット
アドセンスの自動広告では以下のフォーマットの広告を
1つのタグで掲載することができます。
全画面広告(インタースティシャル)
サイドレール広告(サイドレールアンカー)
上下部アンカー(アンカーオーバーレイ)
マルチプレックス
ディスプレイ広告(通常の広告ユニット)
自動広告が向いているサイト
自動広告が向いているサイトは、
短文コンテンツサイト
吹き出しを多用しないサイト
リストが少ないサイト
なぜ?と思われる方がいるかもしれません。
自動広告最大のデメリット・・・
自動広告には最大のデメリットがあります。
それこそが広告配置がAIによる学習だと言う点なのです。
長文・吹き出し・リストを多用するとデザイン崩壊が起こる
これがアドセンスの自動広告一番のデメリットです。
リッチで見た目の良いサイトを作ろうとリストや吹き出しを多用して
長文になってしまうとアドセンス自動広告を入れた時に・・・
リストの間や文の間・吹き出しの中など欲しくない
ところに広告ユニットが挿入されます。
もちろんこれは制御することができません。
自動広告がサイトパフォーマンスの低下を招く
自動広告などによってサイトのデザインが大きく変更され
崩れるときブラウザーではCLS(コンテンツレイシフト)
と呼ばれる再計算処理が行われます。
これが発生すると訪問者のデバイスのリソースを食いつぶす
だけでなく他のサイト高速化の施策すら無駄にしてしまうと言う
重大なサイトパフォーマンス低下の要因となります。
デザイン崩れが起こすSEO上のインシデント
サイトパフォーマンスはGoogleが検索アルゴリズムの評価シグナルの
一つとしています。
CoreWebVitalsですね・・・
よくPSI(ページインサイト)のスコアを意識しがちですが、
PSIはあくまでもCoreWebVitalsの改善施策を可視化しているだけ
でフィールドデータが重要です。
言い換えるならサイトの高速化施策がどれほどに適切に行えてるか?
と言うステータスであってこれを改善したからサイトパフォーマンスが
高いと言うシグナルにはなりません。
デザイン崩れはインデックス不良を引き起こす
デザインが崩れCLSが発生しWebCoreVitalsが低下すると
まずはじめにインデックス不良が起きやすくなります。
リクエストされたページをGoogleがクロールした後に
そのサイトの訪問者から取得した読み込みにかかった時間
これをフィールドデータと言うを合わせてGoogleの
サイトパフォーマンスシグナル評価の一つとしているとれます。
そのため、不適切な動的コンテンツ(自動で挿入されるコンテンツ)は
避けたいところです。
リッチサイトの広告掲載のベストプラクティス
では吹き出しやリストなどを多く扱う長文でリッチなサイトはどのような
広告配置戦略を取ればよいのでしょうか?
「手動と自動を組み合わせる」この一言に尽きます。
手動と自動を上手に組み合わせる方法
Googleアドセンスではアンカー、全画面広告、サイドレール
これらは自動広告でしか掲載することができません。
もちろんJavaScriptとCSSを駆使すればサイドレールは
実装出来ます。
しかし
アンカーと全画面はこれ以外の方法がありません。
そこで手動広告と上手く組み合わせる方法を紹介します。
まずはいつも通りにアドセンスの自動広告設定を出し、
オーバーレイフォーマットに移動します。
ここで欲しいフォーマットにチェックを入れてひとつ前の画面に戻ります。
戻ったらページ内フォーマットを選択します。
選んだらバナーとマルチプレックスを外して保存して完了です。
これでAIによって勝手に広告ユニットが挿入されることを
防ぐことができます。
あとは従来の広告ユニット作成と・設置を行いましょう。
Googleの自動最適化を抑制する方法
アドセンスではGoogleによって収益の最大化を行うべく
アドセンス内の設定を自動で変更してしまう機能があります。
これを無効化するには・・・
最適化→テストからテストルール設定に入り
テストをブロックでブロックしたいフォーマットを選択しておくことで
Googleにテストされるのを抑制することが出来ます。
全画面広告が鬱陶しくなった・・・
アドセンスでは直近のシステムアップデートで
全画面広告(インタースティシャル)が改悪されました。
正直言ってインタースティシャル(隙間)とは言えない挙動を
起こしています。
これを解決させたい場合は・・・
をお読みください。
上部アンカーが邪魔
上部アンカーが邪魔と言う意見をよく見ます。
分かります僕も正直言って上部アンカーは無駄です。
無駄な広告とディスプレイ業界の話は以下の記事をご覧ください。
ひと昔前のGoogleアドセンス自動広告はタグに
特定の記述を加えることで上部アンカーを無効にすることが
できていました。
これはまだアドセンス自動広告がページレベル広告や
ページレベルフォーマットと呼ばれていた時の話です。
<script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-1234567891234567" crossorigin="anonymous"></script>
<script>
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google_ad_client: "ca-pub-1234567891234567",
enable_page_level_ads: true,
overlays: {bottom: true}
});
</script>
今の自動広告タグでもできるポイ?
ページ上部のアンカー広告を無効にする - Google AdSense ヘルプ
ですが
左右の余白や完全に閉じきれないので僕はこの実装を推奨しません。
詳しくは後日掲載する広告収益ラボ「下部アンカーのベストプラクティス」
をご覧ください。
まとめ
今回のまとめです。
自動広告はオーバーレイフォーマットに限定して使おう
デザイン崩れはサイトパフォーマンスを著しく低下させる
アドセンス自動広告タグの下部固定機能はまだ使えるらしい?・・・
以下にコードの例を用意しておくのでGAMを使わないと言う方で
上部アンカーが邪魔と言う人は試して個人的に報告をください。
例
<head>
<script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-1234567890123456" data-overlays="bottom" crossorigin="anonymous"></script>
</head>
どうやらパブリッシャーIDパラメーターに
data-overlays="bottom"を付けるだけでいいらしい?
それではまたどこかで・・・
お相手はみんなの広告オペレーター魔理沙っちでした。