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NY紀行④

一回にまとめようと思ったんですが入りきらなかったので⑤まだ続きそうです!!


10/11

ついに初日!

この日は、劇場入りの前にNYに住んでいる大学の同期とランチをしました。渡米前にインスタの質問箱で教えてもらって絶対に行きたかったイタリアンを彼女に予約してもらって、お店で約束。
歩いて20分くらいのところだったので、レッスンにいくというのんちゃんを駅まで送って、お店までの道を一人で朝から散歩しました。

駅が大きいのかのんちゃんが小さいのか

前回の記事で書いたように、NYはstreetの番号が大きくなるほど治安が悪くなります。今回行ったのは28stと番号が若かったので、日本でいう銀座や日本橋のような雰囲気の場所でした。


Bryant Park

お店の目の前にBryant Parkという素敵な公園がありました。ピンクの花が咲いていて、小さなコーヒースタンドもあり、朝から人々がコーヒーを飲んだり読書をしたりしている。フリーのテーブルと椅子、あとゴミ箱がそこらじゅうにあって、誰でもそこでのんびりしていい感じは日本にあまりない光景です。あと日本にないことでいうと、歩きタバコならぬ歩き大麻がものすごくたくさんいて「受動喫煙‼️ダメ絶対‼️」とよく憤っていました。

行ったお店は La pecora biancaというレストラン。NYにきて数日たっていましたが、物価の高さに怯えてレストランにはまだ行けていませんでした。カジュアルすぎる格好で来てしまったことを後悔するくらい素敵なレストランでしたが、店員さんは気さくに案内してくれました。友人とは、実に10年ぶりくらいの再会です。
イタリアンのメニュー、日本語でもギリわからないのに、況や英語でかかれたイタリア語をや。さっぱりわからなかったので、インスタの画像を見せてこれが食べたい!と伝え、二人でシェアする用のサラダは、スライスした桃とナッツが乗ったケールのサラダにしました。

わたしの頼んだのはブッラータチーズがどっかり乗っかったトマトのパスタ。太麺で生麺っぽさもあり、もちもちしていて美味しかった。なによりチーズが意外とさっぱりめで全体的に重すぎず絶品でした。ぜひ行ってみてほしいなぁ〜(今更)

友人とは、大学時代に同じボランティアサークルに入っていました。当時から朗らかで前向きで優しい彼女のことがわたしは好きだったけど、ダンスとバンドに夢中だった大学時代のわたしは同期とランチを一緒に食べたり遊びに行ったりしたことがほぼなくて、こうやってお互い大人になってから初めてのランチがNYでなんて、不思議だね、と話しました。この歳になってあらためて、彼女とちゃんと友達になれた気がしてうれしい時間でした。時を経て価値観が変わり、昔仲良しだった友達と価値観が合わなくなって疎遠になることはよくある。でもその逆もまたあるんだなぁ。

オレオチーズケーキでニヤニヤ

レストランを出て、ニューヨークシティセンターの場所を案内がてらタイムズスクエアを二人で散歩して、Junior'sのチーズケーキを食べました。お子さんがいて普段マンハッタンを一人で歩けることなんてないからうれしい〜とウキウキの彼女と、まるで地元を案内するみたいな気持ちで散策して、解散。わたしは劇場へ。

初日公演の前に、最終確認で一回通しをやりました。ゲネプロの後に通しがあることなんてないのですが、現地のスタッフさんが最終確認したいとのことで、念には念を入れて。ありがたいことです。

初日公演で幕が開いた時の歓声が忘れられません。
巨人の足音にざわめく会場。そこから奇行種たちが出ていくとまたさらにざわめき、リヴァイ兵長がシャーっと横切ると、大歓声。
スクリーンの後ろで、薪を背負ったくるむくんとさらちゃんと、「これはやばいっすね!!」とキャッキャしていました。

カーテンコールでスタンディングオベーションを浴びて、くるむくんの英語の挨拶を聞きながら総立ちの3階席までを見渡し、ふと前に目をやると、最前列の日本の方たちが号泣していました。なんとしてもスマホはブレないように持ち、フリーハンドでダバーッと涙を流しているお客様を見て「今、伝説を作ってるんだ」と思いました。こんな経験、なかなかない。異国の地で、外国の方の歓声の中、日本人のお客様も見守ってくださっていて、全員が嬉しい。全員が嬉しいのが最高です。あなたが嬉しそうだから、わたしも嬉しい。愛の連鎖であり、それこそ、世界平和じゃないか。

ホクホクの中初日乾杯というのがあり、松田誠会長やいろんな偉い人たちとやったねー!をして、終えて、帰りにタイムズスクエアへ。
夜のタイムズスクエアで、写真を撮って帰りました。

10/12

公演2日目。
2公演の予定ですが、この無尽蔵の体力を持って観光し尽くす所存です。この日は早起きして、絶対行きたかった教会へ行きました。

行き道で、ホコ天マーケットをやってました。NIKEのパクリの靴が50ドルで売ってたり、アクセサリー、果物、洋服などが露店で売っていてお祭りみたい。ニューヨークが発祥だというホットドッグを買ってみましたが、普通でした。


念願の!


通りにマグノリアベーカリーがあったので入りました!
念願!!念願!!!!カラフルなクリームが乗った甘いカップケーキが概念からもう好きで、日本でも買えるところがあるとすぐ買っちゃうのですが、その憧れの始まりはたぶんマグノリアベーカリーからでした。

楽屋で食べました。ペロリ


二つ買って箱に入れてもらって、いよいよ、教会へ。


セントパトリック大聖堂

一箇所目はセントパトリック大聖堂という大きな教会です。こちらは観光地になっているので、10時くらいの時点でいろんな国の人が大勢いました。日の差し込むステンドグラスが何枚もあり、高いアーチの天井も広い奥行きも、絵画や映画でしか見たことのない、日本にはない空間。この建造物は、地震大国の日本では絶対に作れないだろう。ミサ用の座席に座って少しぼんやりしたけどざわめきが大きくて、のんちゃんとふたりでキャンドルを立ててその場を後にしました。

お寺のお線香みたいにキャンドルを立てられる

前日に村田充さんから、大きな教会の近くに、もっと静かでちいさくて素敵な教会があるんだよ、と聞いていました。だけどGoogle mapで調べても出てこなくて、ないね、、と諦めて、うろうろしながら劇場へ向かって歩きだしました。道すがら、好きな角を曲がりながらいろんな建物やNIKEのショップなどをみて歩いていますと、ふと現れたのです。

おじさんスマンネ

セントトーマス教会
セントパトリック大聖堂よりは小さいけれど、日本人の我々からしたらこれでもなかなかお目にかかれないとっても素敵なゴシック建築の教会でした。入ると中で荷物検査をされて、ノーピクチャー、と言われました。「充さんが言ってたのこれだ!!」とのんちゃんと内心ではしゃぎながら中に入ると、さっきまでのマンハッタンの喧騒が嘘のような静寂が訪れ、思わず息を呑みました。

さっきよりも小さな空間ではありますが、空気が明らかに違う。観光客は誰もいなくて、奥で赤ちゃんに洗礼の儀式を行なっているのが見えました。正面にある聖壇の壁面には聖人の彫刻が施され、パイプオルガンもあります。
柱の感じが進撃の巨人の世界と似ていました。

この感じ、暗さ、進撃(拾い画)


この祭壇、圧巻でした。(拾い画)

祭壇から目が離せず、真正面から祭壇に向かって歩いていたら、急に懐かしいような胸が切ないような気持ちになって涙がこぼれました。神様を拝んだことは腹痛の時とオーディションの時くらいしかないはずのわたしなのに、神様への想いを知っている気がしました。それはわたしが、巨人に潰される市民Aだからか、それとも前世とかそいうものなのかはわかりません。どちらにせよ、この感覚は今のわたしに必要な感覚だったように思います。

静寂が心地よく、心もほわほわとして、このままずっとここに座っていたいような気持ちでしたがそういうわけにもいきませんで、キャンドルを立てて公演の成功をお願いし、後ろ髪を引かれながら劇場へ。この日は2公演です。

舞台公演には2落ちという言葉があります。文字通り2日目(もしくは2公演目)はいろんな理由で本番がグダることがあるという意味の言葉なので、舞台経験者は2日目は特に意識して本番に臨みます。それでも気の緩み、油断、慣れなど、敵は多い。注意しながらなんとかマチネを終えて、彩加とジェラートを食べに出ました。



VENCHIというジェラート屋さん、日本だと銀座にあり、NYには何店舗かあるお店です。チョコチップと濃いチョコレートのジェラートをダブルで、ミッキーみたいなチョコレートもさしていただき、食べながら劇場へ戻る。ソワレも満席で無事終えました。思い出したようにみんな写真を撮り始めました。笑

この日には流石に少し体の疲れが出ていて、のんちゃんもわたしもおとなしくしよう、と真っ直ぐホテルへ戻り、寝る前にそれぞれのベッドに入ってから好きなタイプとか無理なタイプとかの話をしました。ガールズトークってやつです。笑

残す公演はあと1日

なんですけど、あまりに長いので次に続きます。


大好きな冨田さんと女子アタッカーズ

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