0427「小さな発表会の招待状」
ただの日記です。
フラ・インストラクター仲間のYちゃんから、ミニ発表会の招待状が届いた。「招待状」を受けとったのなんて、義弟夫婦の結婚式以来。5年ぶりくらい。思いがけないことで、とっても嬉しくてテンションあがる。
Yちゃんは、このゴールデンウィークに開催されるフラ・コンペティションに出場する予定だった。わたしも応援観覧にいくつもりで、チケットを取っていた。けれども、緊急事態宣言の発令により、コンペは延期になった。
わたしも同じ日に別の場所でフラ・ステージに立つ予定で、自分のステージを終えたあとに、コンペ会場に向かう計画だった。
昨年はコロナの影響を受け、ほぼすべてのステージがキャンセルになった。今回のステージはほんとうに久しぶりに人前で踊れる機会で、わたしはとても楽しみにしていた。練習もいつも以上にしてた。
Yちゃんのコンペもわたしが出演予定だったステージも、延期後の日程は9月のシルバーウィークということだった。
この日程が、ホイケ直前だったため、わたしのほうのステージは先生の判断で出演取りやめになった。
ホイケというのは、フラ・ハーラウ(学校)全体の発表会のこと。
2〜3年に一度開催されるのが主で、日頃の練習の成果を、家族や友だちに観てもらう。ハーラウにとって、通常のイベントは違う、大切な催しだ。
今回のイベント延期はしょうがないことだ。わたしがイベント主催者でもそうする。でも、やっぱり、わたしは、とてもがっかりした。
また、都市の感染者数が徐々に増えてきて、ほんの短い期間だったけれど「イベント開催されるどうかわからない」状態になったとき、練習のモチベーションがガクッと下がってしまった。オリンピック選手は1年以上もその状態で、ほんとうにたいへんだなあ……と思いを馳せる。
Yちゃんは団体ではなくソロ枠での出場だったため、ホイケ直前でもコンペに出演するかどうかは、彼女の判断にまかされているようだった。そして、彼女は悩んだすえ、出演を辞退することに決めた。
Yちゃんは、ほんとうに真剣にフラを愛している。おそらくハーラウでいちばん練習熱心な子だ。
本来、このコンペは昨年のゴールデンウィークに開催予定だった。1年延期になり、その間ずっとずっと練習していたことを、わたしは知っている。
しかし、残念ながら、それを披露する機会は潰えてしまった。
そこで、応援にきてくれる予定だった人をまねいて、小さな発表会を開催したいというのが、招待状の趣旨だった。
最高。いくに決まってる。
フラ教室は緊急事態宣言の対象に含まれていないけれど、うちのハーラウは、大事をとって、期間内は休校になっている。その空いているスタジオを使って、少人数だけで発表会をするということだそう。
Yちゃんは、コンペのチケットにていねいなお手紙を添えてくれていた。
「この曲は、作者が愛する奥さんに向けて歌った曲だけど、わたしは普段たくさんお世話になっているマリサちゃんたちを想いながら、感謝のきもちをこめて踊るね!」
そう書いてあった。胸がきゅんとなった。
Yちゃんが「この会を開いてよかった、いっぱい練習してよかった」と思えるようなものを贈りたいけれども、何がいいかなあ…。