ひきこもり日記*カサンドラ症候群には諦めがキモ
さらさらの塩が固まって岩みたいな岩塩のような状態になったら、さらさらの塩には戻りにくい。わたしの夫に対するこころは岩塩みたいにガチガチに固まっている。離婚しないのはもう20年ほど別居をしているから。
夫が発達障害ではないかと疑い出したのは、アスペルガー症候群という言葉が世の中に出てきだしたころのこと。
夫はアスペの人の特徴に該当する行動がある。
本人に「発達障害ではないか」と言ったこともないし、”そうだろう”とわたしが確信していれば問題はないと諦めがついていた。
ある日、アスペルガーのことを調べていたら、『カサンドラ症候群』という症状があることを知った。
『カサンドラ症候群』
アスペルガー症候群の伴侶を持った配偶者は、コミュニケーションがうまくいかず、わかってもらえないことから自信を失ってしまう。また、世間的には問題なく見えるアスペルガーの伴侶への不満を口にしても、人々から信じてもらえない。その葛藤から精神的、身体的苦痛が生じる。
だれに言ってもわかってもらえないつらさは想像以上のもの。
「いい人じゃないの」とみんな、夫のことをそう言う。
むしろわたしのほうが悪いと言われる。
過呼吸の発作で救急車で運ばれたわたしを怒る夫。
ある時期、わたしはこころが壊れていた。
今はストレス元から距離を置くことで安定を保っていると思ってる。
先週、単身赴任中の夫が長い休みをとって帰省していた。
土曜日に単身赴任先へ戻る予定を、大雨の影響で日曜の朝の電車に変更をしたという。
その報告のあと、彼は驚くべき発言をした。
「もし交通機関が止まったら運転して送って行ってくれ。」
高速を使っても2時間かかる場所。
「会社休めばいいでしょ。」思わず言った。
「休んだら会社に迷惑かかるでしょ。」即答で答える夫。
子どもたちが入院しようと、学校行事があろうと絶対に会社を休まなかった夫。わたしたち家族には迷惑をかけてもいいのだろうか。
そもそも彼は家族に迷惑をかけているとも思っていないのだろう。
”相手の気もちや表情を察する”ことは彼にとってはたぶん至難の業。
わたしは過去、彼に期待し、そのたびに失望してきた。
失望するのが大きすぎて、こころが壊れた。
最初から期待しすぎないことが、わたしにとっての最善の対処法になった。
これまでがんばってきたわたしのこころが本当に壊れてしまう前に。もっと固く岩塩のように、こころを固めてしまいたい。
いまわたしはこの引きこもり生活が、最高にしあわせなのだ。
好きなことをして焦らず生きていけると実感できてる。
そのことは彼に感謝している。
だけどもうわたしは期待しない。
それが『カサンドラ症候群』克服につながると信じてる。
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このことはいくらでも書けるし、実は過去の話も書いたけど、ほとんど削除して投稿。(過呼吸きた)