未来図書館*ショートストーリー
23XX年。300年ほど前に紙の本をすべてデジタル化し、またすべてを音声として保存する図書バブルがあったという。紙をデジタル化する業界が経済を動かした。
紙を貴重品とし、国は図書税という税金を徴収し、すべての情報をダウンロードできるようにした。
人々は本を紙で読みたければ、デジタルの10倍の値段で買うか、複雑な手続きをして図書館から借りるか、自分でダウンロードしたものをプリントアウトしなければならない。
本は他国の言語でも、音声も文字も自国の言葉で認識できた。
AIによって