サスティナブルファッションショーさらに振り返り「手の使い方は本当に難しい」
学校の行進の問題点
何かの目的で歩く練習をされる方々は、はじめは姿勢のことや足の動かし方などを集中して学ばれます。
しかし、やっていくと「手」の重要性に気づきます。
歩く時に手、腕を振り過ぎてしまう方が多いのです。
これは学校教育の中での問題とも言えます。
学校では行進は教えます。そこでは「腕は大きく振って!」と教えられます。それは別に悪くはないです。
でもそれしか教えていないので、日本人はみんな歩くことを意識しましょう!と言われると、みーんな手をブンブンと前後に振ってしまうのです。
そうすると、腕の振り子と足の振り子の幅にズレが生じ、歩いている時の上半身と下半身がバラバラになってしまうのです。
学校で真面目に行進をやってきた方ほど、大人になって歩き方がわからなくなっているようです。
腕はどう動かすのがいい?
では、どう動かすのがいいのでしょう。
歩く時は足を前に出しますね。だとしたら腕は後ろに振るとバランスがよくなります。
え?
どうゆうこと?って思われましたか?
では、思い出してください。水の中で進む時のことを。
水中で前に進もうと思ったら、腕を前からグーっと後ろに向かって動かしませんか?
それと同じです。地上で前に進もうと思ったら、腕は後ろに引くことを意識するのがいいですね。ただし、出そうとしている足と同じ側の腕です。
右足を前に出すときは右腕を後ろに引きます。
こうして歩くことで、上半身と下半身のバランスの良い歩きができます。
できるはずです。
普通なら‥。
でも、できないんです。
これまで何万人もの歩きを見させていただきましたが、理屈では分かっていても、身体がそのように動いてくれないんです。
これが習慣というものの力です。
理屈は覚えてくださいましたね。
あとはコツを掴むまで練習あるのみ。
そして指先まで
先日行ったファッションショーでは、初めてモデルを行う方々が緊張しながら一生懸命歩くことに集中してくださいました。
そうすると、それまでは気にならなかったのに舞台直前に「この時は腕はどうしたらいいですか?手の置く位置は?」といろんなことに気づいてしまいます。
そうすると軽ーいパニック状態。
そんな姿も可愛らしくて素敵だな〜と眺めながら新米モデルさんたちと関わらせていただきました。
この後の動画では、モデルさんやコンテストに出演される方々に向けた内容になっていますが、普段の生活でも使える内容になっておりまして、これらを普段から心がけておくと、所作が美しくなります。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
鏡の前に立って練習するのをお勧めします!