フルタイム勤務を手放して気付いたこと
~考える余裕、聞く余裕をもつことの大切さ~
フルタイムを手放して気付いたこと
①子どもたち、夫の置かれている状況や、それぞれの困りごと
②自分に果たせる役割は、いわゆる仕事だけじゃなかったということ
③趣味である運動や料理のスキルが人の役に立つらしいこと
④友達の困りごと、そして自分にできること
これまで当たり前だったフルタイム勤務。
どうやら、私は自分のことで精一杯だったらしい。
朝は5時半に起きて朝ご飯、お弁当の準備をし、保育園の持ち物や学校の持ち物チェック、諸々やっているうちに6時45分の出勤時間。
この時間にようやく子ども達が起きる。朝家族との会話は殆どなく、「行ってくるね」「行ってらっしゃい」くらいのものだ。
8時頃職場に着き、8時15分始業。今日も時間が限られている。夜に待っている家事・育児のため、4時に職場を出るつもりで仕事に取り掛かる。
とはいえ、職業柄自分で仕事量を決められるわけでもなく、予定外の色々が起こることの方が多い。
患者さんの急な状態の変化による投薬の変更、緊急入院、後輩からの相談等々・・
毎日何かしらのイベント(ハプニング)が起きる。自分の仕事は全くスケジュール通りには進まない。
でも、これも自分の選んだ道。何か考え事をする暇もないくらいの日常。
そして今日も4時には帰れず、5時にようやく上がる。
6時半~7時前くらいにお迎えへ。そこから夕飯、お風呂。泥だらけの服を余洗いし、宿題をチェックし、諸々をこなす。そして寝る時間。
子どもも私も疲れていて、夜もすぐにぐっすり。
時には当直で帰らない日もある。
毎日全力投球。これが充実した日々の過ごし方とも思っていた。
この頃は、子どものために仕事を辞めようと思ったことはなかった。
辞めるという選択肢が、私の頭にはなかった。
同じ境遇で頑張っている同僚や保育園のママ達が周りに沢山いたし、体力のある自分なら大丈夫と考えていた。
さて、そんな私が、夫の渡米に際して仕事をやめた。
これだけの事をこなせていた(と思っていた)のだから、すごーく暇で手持無沙汰で、虚しくなるのかと思いきや、現実は違った。
まず、家族の色々に気が付いた。自分の新たな役割にも気が付いた。ただの趣味と思っていたことが、人の役に立つこともあるのだと気付いた。
イライラし、妹に理不尽な言葉をぶつけていた息子も、癇癪が手に負えないと思っていた娘も、最近人が変わったように落ち着いてきている。
考える余裕、人の話を聞く余裕を持つことが、こんなにも周囲に影響していたなんて。
過干渉な親も害だけれど、今まで、関心を向けられな過ぎだったのかもしれない…
退職は自分の意志ではなかったけれど、仕事の他にある大切なことに気付くことができたのは、幸運なことだったのかもしれない。
次回は、気付いたこと①の、「困難さを抱えていた息子のこと」について具体的に記したいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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