【#6】部活日誌
【部室で歴史のお話を】
R&R視点で見る音楽史
■アメリカ黒人
1620
黒人、アフリカ系の人々がアメリカに奴隷として連れてこられる
主人(白人)の信仰するキリスト教に触れ、賛美歌などを口ずさむ
→スピリチュアル
厳しい労働の応援歌(みんなで鼓舞する)
→ワークソング
1830
スピリチュアルが音楽的に・・・
→ゴスペルの原型に
1870
少し前に奴隷制度廃止
自分のための歌、日常をぼやくワークソング
→ブルースの原型
1900
ブルースの初期型の誕生
人種差別はまだ残る
ニューオリンズ(歓楽街)で音楽が楽しまれる
人種、文化が重なり合い、プロのミュージシャンが生まれる
黒人が耳コピで真似をする
楽器は軍隊の払い下げ(鼓笛隊など)を手に入れる
ただ、楽譜が読めず、アドリブらしくなる(即興性が強い)
→ジャズ
1920
歓楽街が治安の悪さで閉鎖される
仕事を求めて、アメリカ全土に広がる
1930
ラジオが娯楽の一部に
音楽がより身近に
1940~
戦前ブルースの全盛期
バンド形式ではなく、アコースティック形式
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339210371345784834?s=20
全盛期まとめ
1940中期-1950 ゴスペル
1940-1960 ジャズの黄金期
1920-1950中期 ブルース
1950中期
シカゴブルース
エレキを使ったバンドスタイルが生まれる
→ストーンズなどUKのバンドに影響を与えたブルースマン
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339210371345784834?s=20
ゴスペルは教会で歌われる、神様のためのもの
ジャズ、ブルースはバーなどで楽しまれるように
ブルースが踊れる、リズムを強調し、テンポが上がる
→R&B
もっと若者向けに、もっと激しく、もっと騒ぎたい人向け
→R&B´(リズム&ブルースダッシュ)
→R&R
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339212377460408325?s=20
■アメリカ白人
1700
ヨーロッパから移民が
民謡、フォーク民謡なども入る
ゴスペル、スピリチュアルにと混ざる
→アパラチアンミュージック
音楽的に楽しまれるように
→ヒルビリー
1920
ヒルビリーのミュージシャンがブルースを録音するなど
黒人音楽などにも刺激を受け、取り入れる
→カントリーの原型
1940
カントリーと呼ばれるように
ヒルビリーは田舎者みたいな、差別的な表現でもある
1950中期
カントリーミュージシャンが流行りのR&B、R&Rを取り入れる
→ロカビリー
エルヴィス・プレスリー、バディ・ホリー
R&Rにおいて・・・
白人→ロカビリー
黒人→R&B
→黒人と白人の音楽が混ざり合う
R&Rに影響を与えた
ゴスペル、シスター・ロゼッタ・サープ
エレキギターでシャウターのミュージシャンも
1950後期(※1)
R&B、R&Rのブームは4年ほど
ここの影響力が大きかった
チャックベリー、リトルリチャード
白人がR&Rをまねてバンドブームが
イントゥルメンタル
サーフムーブメントとも重なり
→サーフミュージック
ベンチャーズ
1960前半(※1)
ビーチボーイズの流行
→第一次バンドブーム
■アメリカ黒人
1950
ゴスペル
大衆音楽を悪魔の音楽と呼ぶ人も
一般的に教会に行くことは自然なので、みんなゴスペルには触れている
サムクック、変名でR&B(大衆音楽)レコードを出した
レコードの反響があったため、大衆音楽へ行く決意(ゴスペル業界は激震)
R&Bをゴスペル調で歌う(少しおしゃれになる)
→ソウル
ソウル四天王
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339214400121524224?s=20
・レイチャールズ
ゴスペルを歌詞を変えて歌う
サザン系に影響
・サムクック
ノーザン+サザン系に影響
・ジャッキーウィルソン
MOTOWN(洗練されたソウル)
ノーザン系に影響
・JB
ファンキーソウル(サザンソウルが衰退する中、泥臭くもっとファンキーに)
→70年代ファンクに
1960
アーリーソウル
黒人音楽が大ヒットするには、白人に受け入れられないと・・・
MOTOWN(デトロイト)
ベリー・ゴーディ・ジュニア創設のレコード会社
白人にも、老若男女に楽しめるポップスに
大ヒットしたレコード会社
ダイアナロス、スティービーワンダー、マービンゲイ、ジャクソン5(マイケルジャクソン)
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339217334888669184?s=20
1960後半
黒人が権利を主張しようとするように
MOTOWNの人気が落ちてくる
南部のサザンソウルに目を付けたレコード会社
・STAXS(オーティスレディングがスター)
・アトランティックレコード(レイチャールズ)
アレサフランクリン、ウィルソンピケットに南部の音楽をさせヒット
サザン全盛期→長続きせず
ブルースマン
ずっとソウルの動きを冷めた目で見ていた、職人っぽい人たち
サザンソウルを動きをみて、もっと泥臭く、もっとファンキーに
→JB
1970
ファンクがJBによって確立されていく
言葉をリズムに乗せる(ラップの原型)
また泥臭いものから、洗練されたメッセージ性の強いものへと
→ニューソウル
MOTOWN(スティービーワンダー、マービンゲイ)の人気が出てくる
まとめ
ブルース
↓
R&B
↓
(ゴスペルが混ざる)ソウル
↓
(洗練された)アーリーソウル
↓
(泥臭く)サザン
↓
(ファンキーに)ファンク
■イギリス白人
1950
ジャズ(1920)生まれるが、楽器を持てない
洗濯板やモップなどでジャズを演奏
→スキッフル
ロニードネガンの影響でバンドブーム
スキッフルバンド(約5万バンドいたとされる)
クオリーメン(ビートルズの前進バンド)
1950後半~1960前半
リバプール(イギリスにアメリカ軍が駐留)
米軍のラジオ、音楽が流れる
R&B、R&R、ジャズがスキッフルバンドマンたちに届いた
クリフリチャード(イギリス版エルビス。ビートルズより先にスターに)
ビートルズを含め、アメリカ産音楽に影響を受ける
→マージービート(地域限定のバンドたちを指す)
ロンドン(※2)
ブルースをみんなで聞く(バーで聞くおしゃれな若者)
そこに通う卵たち・・・
・ローリングストーンズのメンバー
・クリーム(クラプトン)
・アニマルズ(エリックバートン)
・スモールフェイセス(スティーブマリオット)
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339230742815989760?s=20
マージービートのビートルズが先にヒット
ロンドンのブルースを聞いていたバンドたちものちにヒット
アメリカ音楽を吸収した若者たちの音楽(ブリティッシュロック)がアメリカを制圧していく・・・
→ブルティッシュインベイジョン
1960前期
ブリティッシュインベイジョン
・ビートルズ、サーチャーズ、マージービーツ(リバプール系)
・R&B、ブルースのコピー(ロンドン系)
アニマルズ、クリスファーロン、ズートマネー
ゼム、初期ストーンズ
ヤードバーズ(3大ギターリストが在籍:クラプトン、ジェフベック、ジミーペイジ)
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339236127400632320?s=20
1960中期
第二次ブリティッシュインベイジョン
R&Bのコピーではない、ビートルズの真似ではない、オリジナリティ
ザフー、スモールフェイセス、キンクス
ブラックミュージックから脱皮し、自分たちの音楽
→ロック
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339236261215682561?s=20
1960後期
ブルースロック、フラワームーブメント、ヒッピー、ドラッグなど
→サイケデリック
バーズ、クリエイション
ジミヘン
アメリカ人で元々はR&Bやってた
ギターリストでリトルリチャードなどの後ろで演奏していた
派手好き、目立ちたがり屋、アーティスティックなブルースマンだった
アニマルズ、ストーンズのキースの彼女などが、(面白いブルースマンだから)イギリスに呼んだ
ブルースブームにより、本物のブルースマンを欲していた
シカゴブルーズ(バンド、エレキスタイルのブルース)が再ブレイク
リトルリチャードなども再ブレイク
ブルースとロックの融合
→ブルースロック
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339238480933605382?s=20
1970
→ハードロックに
ジミーペイジ(第二期ヤードバーズみたいな)ツェッペリン
■アメリカ白人(ガレージ)
1950後半~1960前半(※1)
第一次バンドブーム
そんな中にビートルズブームで真似をするように
ガレージの走り
アメリカ中流階級以上、ガレージを持ち、楽器も持ってコピーバンドのようなこと
・サーフをやっていた人が、自分たちなりにR&Bを(ビートルズの影響をあまり受けていない)
ソニックス
・ビートルズの流れを受けたバンド
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339248617903681539?s=20
1960中期
・フー、キンクス、スモールフェイセスの影響を受けたバンド
・ヒッピー、フラワー、サイケデリックムーブメント
→ガレージ全盛期(1966)
アメリカ中の若者が楽器を持ってバンドを組んでいた
プライベート録音、シングルだけで消えたバンドたち・・・
ブルースロック→ハードロックの流れもありつつ・・・
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339248822178869249?s=20
1960後半
デトロイト
ガレージバンドの突然変異
MC5、ストゥージズ
→パンクへの影響
■ロンドン
(※2)を見ていた10代のおしゃれな連中
→モッズ
軍隊払い下げの安く手に入るモッズコートを着ていた
ベスパ(スクーター)に乗る
スモールフェイセスなど
→第二次バンドブームを作っていく
1970前半
モッズシーンが(少し時間がかかって)田舎に伝わり
イギリス北部、クラブでアメリカのブラックミュージックを楽しむ(踊れるMOTOWN系)
→ノーザンソウル(アメリカの北部ソウルは、ノーザンソウルとは言わない)
イギリスのクラブカルチャー
DJが自分しか知らないソウルを見つけて、競うようにかける
他人に教えたくないからラベルを隠したり・・・
のちに有名なDJの曲が何かわかったときに、みんなが取り合いすごい金額で取引されたり・・・
スカ、レゲエなんかもラベルを削ったり、シールの跡があったり・・
■おまけ
ブルースの正しい発音は、ブルーズ(若者に嫌われるよ☆)
チェスというレーベルの社長がブルースのレコーディング中にシュガーボックス(砂糖の箱)をたたいてた
■欲しい一枚
https://twitter.com/roymondoradio/status/1339250753865613313?s=20
感想・・・
約1時間分の放送を書き起こすのに4時間かかった
結構な文章量だな・・・
→ROY先生の話す文字数すごいわ・・・