【2021/9/25】町の自転車屋さん
関東に出てきてから、自転車に乗ることが増えた。30分以内であれば、電車よりも効率よく移動できることが多いので、稽古場や仕事場に行くのはもっぱら自転車になった。
わたしの自転車は、以前ルームシェアしていた仲間の置き土産で、なかなか高価だったらしく、調べると、フラットバーロードというタイプらしい。
ロードバイクに近いフレーム設計(ジオメトリ)なのがフラットバーロード。ブレーキなどのコンポーネントも、MTB(マウンテンバイク)用が多く使われているクロスバイクに対し、フラットバーロードはロードバイク用が多く採用されています。また、クロスバイクと比べて細めのタイヤが多く、フラットバーロードは走行性能が高い「ロードバイク」に近い設計で、よりアーバンスタイルな自転車と言えるでしょう。日々のショッピングや通勤、通学にもぴったりの1台です。
確かにわたしの自転車は軽く、スピードが出る。そして座面が細くて小さいので、長時間乗るとお股が痛くなるのはロードタイプって感じがする。さらに変速も出来る。いい自転車だということは素人ライダーのわたしでも分かっていた。
なのに。
自転車をメンテナンスすると言う感覚を持ち合わせいなかった。
最近Uberを始めて更によく乗るようになったので「この状態って大丈夫?」という感覚が研ぎ澄まされてきた。そして「大丈夫じゃねーな」と思うようになってきた。どこがオカシイかまでは分からないけれど、漕いだ時のチェーンの音だとか、ブレーキの効き具合だとか、多分、正常じゃないなって気付いた。となると、修理するしかない。
家から一番近い「THE 町の自転車屋さん」と言わんばかりの風情溢れるお店へ行った。対応してくれたのは、職人って感じの作業着で、手が油で汚れて爪まで黒くなってて、この道一筋、この町で長年やってきました!って風情のおじさん。自転車屋の店長って何て言うんだろう?社長?ご主人、かな。自転車屋だけど、大将!って言いたい感じの味がある方で。
わたしが事情を説明すると、パパッと自転車を見て、「あーブレーキはダメだね、ちょっと見てますけどね、1日お預かりしますね」と何となく把握してくれた。
翌日取りに行くと、変速のケーブルがサビていたのが原因で変な音が出ていたので取り替えました、と説明してくれた。あとブレーキの調整と、全体のメンテナンス。あとは車体全体をキレイにしてくれて、新車同然とまではいかないがかなり見違えた。
もちろん修理代を払うわけなんだけど、「〇〇円頂きますね、すいませんね」と何故か申し訳なさそうに言うので、「いやこちらこそ丁寧に修理して頂きありがとうございます!」と気持ちを込めて支払った。そんな味のあるお店だけどPayPayはちゃんと導入されていたのがまた好感度が上がった。
いいなぁ~地元密着のお店。
これからはもっと大切に乗ろう。そして自分のカラダと同じで、違和感を感じたらすぐに持って行こう。