【2021/1/8】ミッドナイトゴスペル
今年もすでに1週間が経過し、その中でもハッピーなこと、しんどいこと、驚くこと、悲しいこと、笑えること、たくさんの感情を揺さぶる事象が毎日起きている。
その中でも、いまだ自分で理解できず、でも異様な違和感と探求心だけをわたしの心に置き去りにしてくれたモノがある。
モノと言ってもアニメなのだが。
Yahoo!記事で上がっているのを見つけて読んだのだけど、そのタイトルと雰囲気で何となくマイリストに入れていた作品だった。
それは、この記事の中の最後のページで紹介されているアニメ「ミッドナイトゴスペル」。以下記事のコピー。
サイケデリック瞑想ムービー「ミッドナイト・ゴスペル」全8話
監督は「アドベンチャー・タイム」のペンデルトン・ウォード。全8話のアニメーション作品だ。
主人公のクランシーは、多次元宇宙に配信するラジオのキャスターで、仮想世界へアバターを使ってダイブし、死にかけている世界の人物にインタビューする。このインタビュー相手が、架空のキャラクターではなく実在の人物で、インタビューは実際に行われたものなのだ。
薬物依存の専門家、冤罪で死刑判決を受けた男、オカルティスト、チベット仏教の教師のミュージシャン、母親。実在の人物のディープなインタビューに、サイケデリックなアニメーションが、ズレたまま重なり合う。
ホワイトハウスに押し寄せるゾンビを銃撃しながらインタビューに答える大統領は「大麻合法化に反対だ」「問題なのは人間と薬との関係性だよ」と答えながら、巨大化したゾンビから逃れインタビューに答え続ける。逃走の途中で水中出産を手伝い、瞑想の話になり、インド仏教の話題に転がり、「宇宙がイルカだとすると僕らの体は漁の網さ。自身に包まれている」、大ミュージカルシーンに突入する。
何を言ってるのか分からないだろうが、観ても分からない。分かる分からないという次元を超えている。死んでいく世界でいかに生きるか。観る瞑想、ドラッグアニメーション、サイケデリックムービーとしてオススメ。
この紹介を読んでも意味不明だったが、この記事の通り、見てもやっぱり意味不明だった。
実在の人物にしたインタビューをアニメーション化した作品らしいが、その内容に集中しようとしても、グロテスクだったりファンシーだったりするアニメーションが邪魔をしてくる。まるで理解させまいとしているかのように。インタビューされる人たちもクセが強い。だから一度では到底、いや何度見ても理解できないと思う。
なのに、全部見てしまった。一気に。
いつも使っていない脳みそがウォーミングもなしに無理やり動かされて、肉離れを起こしそうな感覚。だけどその肉離れした脳みそは修復しようとまた必死に血肉を全身から集めている。そうして強くなっていくような。
日頃は考えない、考える必要のない、または考えたくない事象を、無理やり顔面に叩きつけられているのに、全然痛くないみたいな。
どうにも例えにくいし、どうにも例えられそう。
とにかく見なきゃわかんないよ、ってヤツ。
中でも興味を持ったのは、5話に登場するジェイソン・ルーブ。オカルトとか魔術とかの専門みたいだけど、調べるとオンライン魔術学校を開校していて、月5,000円程度で瞑想、ヨガ、タロット、幽体離脱、魔術などの複数の学習動画を見ることができるらしい。
そもそも「オカルト」や「魔術」に占いが含まれるという認識がなかったのでそれも勉強になったし、一見近寄りがたくて”ヤバい”感じのするワードだけど、考え方やとらえ方によって、そうでもないのかもしれないと思えた。
ちょっとオンライン授業受けてみたいなとも思ったし…
そういう、普段触れることのない人や世界の話が、このミッドナイトゴスペルには溢れていて、しかも”敢えて”わかりにくく作られている。
でも結局、誰もが言いたいのは、
人は死ぬ。
ってことなんじゃないかと感じた。1回目は。
いろんな人の考察や解説も読んでみたけれど、最後はそこに行きつく感じがする。
また2回目も行ってみよう。いつか。