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【2020/12/29】稽古納め

今日で2020年の稽古が終わり、無事稽古納めをすることができた。ある意味、仕事納めでもある。年末年始をまたいで稽古をしたことはこれまでになかった。1月本番の舞台は初めてだと改めて気付く。

コロナの影響で帰省もできないし、初詣も行かないと思うけど、そんな地球全体の状況とは関係なしに、時は刻一刻と過ぎていく。

あぁ、今年は年末感がないなぁ。


誰もがそう思っていると思う。

この1年、何をしたんだろうか?

振り返っても、何もしていないような気がする。

する予定だったことがすべて吹っ飛んで、その分の時間をどう埋めるか一人で、或いはみんなで考えた1年だった。

意外と家で過ごす時間が心地よかったり、人と会えないのはつまんないなぁと身を持って感じたり、新しいことにチャレンジしてみたり、映画やドラマを見漁ったり、ひたすらに寝たり。

新しい生活様式が出来たような、でもやっぱり原点回帰したような。

毎日稽古に向かう道すがら「みーんなマスクしてるや」なんて見慣れたはずの光景が異様に見えたり、すれ違う人が多ければ多いほど、なんとなく不安になったりした日もあって。

みんなでワイワイ食事休憩することも、稽古終わりに飲みに行くこともなくなって、ひとり家で飲む缶ビールが日課になって。

不安とか心配な毎日に、心が馴染んできて。

でも消えることはなくて。

来年もよろしくお願いします!
元気で会いましょう!
良いお年を!

とみんなと別れた。

毎年当たり前だった挨拶も、今年は少しニュアンスが違う。

本当に、元気で会いましょうね、と願う。

今までそう思ってなかったわけじゃないけど、そうだったんだなぁって、元気であることが当然だと思ってたんだなぁって、気付かされた。

そういう意味では、言葉の大切さとか重みも、改めて感じられた。

この1年をどう生かすかは来年にかかっている。

あと2日。2020年をしっかり生きて、2021年を迎えよう。

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