奇跡の白蛇が...
先日実家に帰った際に家族と湯布院へ温泉旅行に出かけた。
わたしは知らなかったけれど、父の希望で観光地として有名らしい「九重”夢”大吊橋(ここのえ”ゆめ”おおつりはし)」という”高さ”日本一の橋へ行くことに。「夢」って入っているところがいいじゃない、ね。
とにかく大きくて立派な橋。高さは173mで、高所恐怖症の人にはきついかもしれない。だけど本当に立派で、ワイヤーも鉄骨も太くて頑丈だから、安心感はある。紅葉に染まった山々を眺めながら、写真を撮りつつ向こう岸へ渡る。橋の見える展望台まで行ったところで、ふと気になる看板を見つける。
『白蛇御参所』
中に入り、黒いカーテンの向こう側。透明なケースの中にとっても真っ白で美しい白蛇ちゃんが鎮座していた。
あぁ、カワイイ。
思わずそう口からこぼれた。
「持たれますか?」
白蛇の管理をしているおじさんがそう言ってくれた。
「感じる人は蛇を持つと、熱くなったり、ビリビリしたりしますよ」
そうなると、特に大きな運をもらえたり、悪い気(病気や悪縁など)を退けてくれたりするらしい。だから、本当にドキドキしながら、この手に蛇が置かれるのを待った。両手を胸の前に差し出すと、冷たすぎず温かすぎずな体温と、大きめおにぎりくらいの重さと、しっとりとした触感が伝わってきた。
キレイに巻かれた白蛇ちゃん(名前は幸)がそこにいた。
残念ながらビリビリも熱さも感じなかったけれど、『なんかぜったいあるやろ』感が半端ない。おじさんは言った。
「ここへ来るのも縁やからね」
確かにぃ。
元々白蛇目的ではなかったし、ちょっと時間があって、興味があって、ちょっくら行ってみるかくらいのテンションで入った。だけど、それも縁。それが縁。導かれたの、白蛇さまに。
年末ジャンボ宝くじ買います。
きっと白蛇の奇跡が・・・
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