鑑賞ログ数珠つなぎ「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」
数珠つなぎ経緯
ジュラシックパークからファンで、シリーズが公開されるたびに必ず映画館で見ていた。USJができた当初も、ジュラシックパーク・ザ・ライドに乗るためだけに行ったと言っても過言ではない。
ジュラシックパーク3部作が上映されて大ヒット、そしてワールドの3部作目である「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」がラストになるであろうと言われている。
金曜ロードショーではワールドの2作が放送され、テレビとは言えども、その迫力とハラハラとワクワクは衰えず、無理やりにでも引きずり込まれてしまう世界観……助かると分かっているのに「逃げて~!!」「危ないってぇ!!」と必死になってしまう。あの構成ってスゴイ。
新作はイマイチだという前評判も目にしていたが、そんなことは気にしない。気にする必要もない。ちょっと出遅れた感はあるが、心を躍らせながら見に行った。
あらすじ
バイオシンの”悪”感
オーウェンとクレアのワイルドカップルの安定感は増し、そこへレジェンド3博士が登場。
世界中に恐竜がいる時代になっていた。例えるならば、凶暴なクマやライオンなどの肉食動物が恐竜に代わった感じであろうか。怖すぎる。
今までと違うと言えば、「巨大イナゴ」が出てくること。エリーたちを登場させるため、そして、悪の組織「バイオシン」と繋げるための入口である。
ハリウッド作品の、こういう悪の組織のネーミングって絶妙だなぁと思う。バイオハザードのアンブレラ社もそうだし、何というか、「悪」感がちゃんとあるんだよね。そう感じるよう仕向けられている部分はあるにせよ、巨大だけど、良い会社っぽくはない。うまいんだよな。
ネタバレ記事など読んでいると、実はバイオシンの経営者ルイス・ドジスンは初代ジュラシックパークに登場していたというから驚きだ。そういう伏線回収というか、過去作との繋がりやオマージュを発見できるのも、シリーズものの醍醐味である。
新旧大集合でもハラハラ
オーウェンとクレアは新しい仲間ケイラを伴ってバイオシンのある島へ潜入し、レジェンドたちはメイジーを保護して脱出を試みる中、あるタイミングで大集合する。
7人での行動は大変だ。普通なら1人や2人は死んでもおかしくないが、苦境を幾度となく乗り越えてきた恐竜対応のベテランたちはもちろん死なない。1m先に恐竜の吐息を感じながら、ジッと動かずにいることだってできるし、彼らの気を逸らす方法も熟知している。
我々に常に心地のいい緊張を与えながら、間一髪で危機を脱する。絶対に助かると分かっているにも関わらず、なぜあの爽快感が得られるんだろう。
ストーリーもさることながら、わたしはきっと、ハラハラさせてもらうためにジュラシックワールドを見ているのだ。
ブルーは真の主役
今やブルーは主役級の存在感。
今回の登場は少ないものの、ブルーはみんなが大好き。オーウェンやクレアから実際に守られているメイジーよりも、”みんなの子ども”感が強いのがブルー。
母になったブルーを見て、時の流れと、親心を感じたのはわたしだけではないはず。しかも両生類の機能で、ひとりで産み育てているというと聞いた暁には泣けちゃう。
最後。オーウェンと心での会話。泣ける。
観客それぞれが、何を語り合ったか想像できる。
「あたいは行くよ。あんた、元気でね」
「お前もな」
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