トレラン記⑥~いよいよ初レース!
2023年、8年ぶり4回目のフルマラソン(北海道)完走、初50キロ(沖縄)完走、そして2024年、トレイルランニングに挑戦する41歳わたしの物語。
トレラン記⑤はこちら
エントリーしたのは…
トレラン記③で書いたが、実は初めてのトレランイベント参加したその日に、この大会を申し込んでいた。
イベントに来ていた方が出場する予定だと話していて、周りの方も「あの大会いいよ~」「トレランレースデビューにオススメだよ~」なんて話していたのを横耳で聞いて、”ふ~ぅん”なんて思っていたが、帰宅してすぐエントリーした自分がいた(笑)。
本当は7月にある大会をデビューに据えていたのだが、早くレースに出てみたい気持ちと、今の実力を知っておきたいというのがあったので、手っ取り早く参加でき、しかも13キロというちょうど良さそうな距離だったのが決め手である。
その大会とは
第3回 富士山麓Women's Trail Run
イベントに参加していなければ絶対に知り得なかった大会だ。
女性だけの大会と言うのはもちろん、河口湖までバスで意外と安く行けるし、日帰りができるというのも魅力的だった。
河口湖の南側、羽根子山スタートで、西湖方面へ向かって走り、折り返してくるコースで、標高差は400mほど。
練習した感じでは問題なく走れるだろうという見込みだったが、やはり久々のレースだし、不安もあった。最終調整で走ったロードの疲労も若干ある。しかも前日の夜に飲み食いしてしまったことも不安を大きくしていた…(完全自業自得)
とは言え、大会はやってくる。
バスに乗るために、渋谷に向かった。
レース会場までのトラップ多すぎ問題①
渋谷のバスセンターから乗るのは初めてだった。念のため早めに家を出て、出発時刻の20分前には渋谷に到着した。
乗り場はマークシティの中にあるらしく、いつも通りJR側から向かっていたら、上へ向かうエスカレーターが閉鎖されている。OPENは6:40とある。
え、待って。バス6:45出発なんですけど。
40分のオープンを待って走ろうかとも思ったが、絶対開いている入口があるはずと思い、頭を巡らせる。マークシティは長細い、反対側(ダイソー側)にも入口があるはず…と早足で向かうとビンゴ。
バスセンターへのエレベーターで昇ると、既にバスは到着しており、受付も終盤と言ったところ。トイレに行っておきたかったが、その階にはなさそうだったので諦めた(4階に下りればあったが時間的に無理)。まぁトイレ付きだし。
レース会場までのトラップ多すぎ問題②
無事にバスに乗ると、隣の方もレースに参加されると話しかけて下さった。さらに河口湖駅から会場までのシャトルバスが出ているとの情報を聞き、ホッとしてた。
だが、駅に着いてもそれらしきバスはない。HPを見ても情報がない。
(HPのアクセス情報ではなく、NEWSの欄にシャトルバスの案内があったのを気付かなかった…涙)
バスで乗り合わせた人にもっと詳しく聞いておけば良かったー!と後悔しつつ、駅のスタッフさんに聞いてみるも、通常の周回バスしか知らない様子。そのバスだと完全に遅れてしまうので、仕方なくタクシー乗り場に並ぶ。
そしてまたタクシーが来ない。。。
観光客で人がものすごいのだ。
わたしの次に並んだ方もどう見てもレース参加者っぽかったので、思い切って話しかけ、相乗りを持ちかけると快諾してくださった。だってタクシー代高いし…
タクシーに乗って色々と話していると、その方もトレラン初参加とのこと。タクシー代はかかったけれどレース前に話したり一緒に行動できたりしたことで、一人の不安をかなり和らげてもらった。お名前も分からないけれど、ここで感謝を伝えます。ありがとうございました。
そうしてトラップをかいくぐり(準備&調査不足だけど)無事にレース会場に到着したのである。
スタート前に嬉しい再会
エントリーやら準備やらトイレやらバタバタしているとあっという間に集合の時間。わたしは第4ウェーブ(これも当日に認識した)で比較的前のほう。列に並ぼうとしてたら見覚えのある顔が。
そう。イベントでご一緒し、このレースを教えてくれたHさんが第5ウェーブに並んでいたのだ。
私たちは再会を喜び、連絡先を交換し、ゴール後にまた会おうと約束した。
いよいよレースの号砲が
スタート地点は羽根子山山頂なので、ウェーブごとに並んで歩いて向かう。これが地味にキツイ。。
お隣を歩く参加者の方に話しかけて気持ちを紛らわす。その方もやはり初レースとのこと。この大会をデビューに据える人の多さを実感する。
第1ウェーブからスタートしていく。それからは2分刻み。
あっという間に第4ウェーブの号砲が鳴る。
「過信しない」「あせらない」
このふたつを胸に走り出したはいいものの、いきなりの急登というか階段。
しかも大渋滞。覚悟してたものの、かなりじれちゃう…
渋滞を脱したくて、隙を見ては少しずつ前へ。
ようやく道が開けたところで走りたいがまだ登りがつつく。
すでに足がパンパンな気がしてくる。どうしよう。
それでもひたすら前へ進むしかない。走れるところは走りつつ、我慢するところは我慢して、何とかペースを掴むためにひたすら足を進める。
やっぱり富士山に感動しちゃう
スタート前にお話しした方は御殿場にお住まいとのことで富士山を見ても何も感じない、いつもの風景って感じ、と言っていたが、やはりわたしは富士山が大好きで、何回見ても見飽きない。
その富士山はバスの中からも見えたし、羽根子山からも見えたけど、急登を上がった先にあったフォトスポットで見えた富士山にもキチンとテンションが上がった。
そこからは下りメインのルートになる。しかし下りは下りで難しいし、足への負担は大きくなる。ただ、ようやくレースに身体が慣れてきたようで、余裕が出てきていた。
押し越していく強者やすでに折り返した猛者たちを見送りつつ、わたしもようやく折り返し地点。そして折り返した先にエイド。
意外と水も余っていたし、お腹も空いていなかったのが、せっかくなのでコーラを頂き、補食もゴール後に食べようと懐に入れておいた。
またここでの富士山が最高で最高で。
しかもスタッフさんが「撮りますよ~!」と積極的に声を掛けてくれるわ、何枚も撮ってくれるわで本当に有り難い。ひとり参加だと写真が少なくなっちゃうのがネックだけど、そのサポートもとても良かった。
下りの実力
折り返し後は登りが続くがそこまで急ではない。とは言えもちろんキツイ。
最初のフォトスポットを過ぎたらあとは一気に下り。
トレランイベントで教わり、高尾山の自主練で鍛えた下りをここで発揮できるのだ。でも過信しない、無理しない。
自分でも驚いたけれど、下りがとてもいい感じだった。
かなりハイペースで下りられたと思うし、ここで順位も上げられたと思う。
自主練では下りは苦手だなぁと思っていたけれど、自分で思うより自主練で実力がついたのかもしれない。まぁ大した実力ではまだないけれどね。
甘さが出たラスト
下りを調子に乗ってビュンビュン飛ばしていたわたしの後ろについてくる足音が聞こえていた。
途中距離が縮まった時に「すみません、ペースメーカーにさせてもらっています」と声を掛けて下さった。
わたしは「わたしみたいなペーペーをペースメーカーにしてもらって恐縮です、ペーペーメーカーですみません」って気持ち。でも一方で、そう言ってもらえて自信も持てた。その方のトレラン歴とかスピードは存じないけれど、それでも目標にしてもらえるってのは大きい。
だが調子乗りのわたしは、そう言われて勝手に張り切ってしまった。
ガンガン攻めた走りを続けたのだ。
そして「あ、ゴールだ!」と思える屋根が見えた瞬間(スタート地点に神社みたいな建物があった)、「もう終わりだ」と気が抜けてしまった。
だがその屋根はゴールの建物ではなかった。
行きは気付かなかったけれど、もう一つ建物があったようで、その先に本当のゴールがあったのだ。
気持ちが既にフィニッシュしていたわたしは一気にペースが落ち、しかも若干の登りというのもあって、足が重くなった。
その間に、後ろを走っていた方に軽やかに抜き去られ、わたしはゴールまでの残りわずかだが果てしなく遠い道のりを悶絶しながら走る羽目となった。
調子に乗ったツケは必ず訪れるものなのだなぁ…
とはいえ、想定よりもだいぶん早いタイムでゴール!
まさに、楽苦しい初レースとなった。
ゴール後のお楽しみ
下山して集合場所に戻り、無事に完走したHさんと合流。
芝生の広場で少しのんびりした後は、やっぱりビール!と売店へ。
うますぎー!!!!!
お互いの健闘を称え合い、実はよく知らないお互いの話をして楽しんだ。
一念発起と言うにふさわしいHさんのトレランへの挑戦。
ほんと人って何が起きるか、何を起こすか分からない。今まで全然走ったことも、走る理由もない人(健康上とかの問題で)が「走り出そう」と思うのって、案外不思議じゃないのかもしれないなぁと思った。
だから走ってることも、走ってないことも、走り出すことも、もちろん走るのを辞めることも、そこら中に溢れているんだから、大きなチャレンジだの、すごいだの変人だの、言うのはおかしいのかもしれない。
だから走りたいと思っている今は、もっと走ろう。
結果
とても素敵な大会でした!
ありがとうございました!!
YAMAP活動日記☟