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【2021/1/6】成功体験が邪魔をする!?

現代は過去を思い出すことが容易である。

写真や動画をたくさん撮ることができ、劣化させずに長期保存できるから。

また自発的に思い出さなくとも、FacebookやGoogleは定期的に《〇年前の今日》などと言って過去の写真を勝手に表示してくれる。自分ではなくとも繋がっている誰かが上げてくれることすらある。

その写真を見ると、懐かしみとともに、今の自分との比較が始まる。その比較は大きく分けると二種類。

「あの頃は良かった(楽しかった)なぁ」
「あの時はキツかった(苦しかった)なぁ」

どちらにせよ悪い感情じゃないと思う。「良かった・楽しい」と思える過去があることは尊いし、逆に「キツい・苦しい」と感じた過去があるからこそ今がある。問題なのは今の自分の感情であって。

過去に良いことも悪いこともたくさん経験してきた。仕事にしろプライベートにしろ何でも。たくさんした方がいいと言われている「成功体験」だってそれなりに経験してきたと思う。成功体験が多ければ多いほど、自己肯定感が強く、ポジティブだと考えられている。

でも、果たして本当にそうだろうか?

過去に成功体験をした自分と今の自分を比べて、落ち込むことが私にはある。あの頃はもっと積極的だったのに、あの時はこんなに頑張っていたのに、と。成功体験が邪魔をしているような感覚に陥る。

過去の自分と比較する必要なんてないのに、誰かが言ってきたわけでもないのに、その時の自分より今が劣って見えてしまう。SNSには明るくてポジティブな写真しか載せていないから当たり前なのに。

なんかふと、どなたかの振袖写真を見て、仲間と一緒に振袖来て師匠を囲んで撮った写真を思い出し、あの頃は楽しかったなぁと思ってしまった。

だけどあの頃はあの頃で、ツラいことも多かったし悩みまくっていたし何なら辞めたいと思ったことすらあるのに、今になって成功体験だったと思えるとは、不思議なものである。だから今の状況も何年後に思い出すと、違う感覚が芽生えているのかもしれない。

成功体験が邪魔をし、成功体験を生み出す。

結局、自分の考え方次第ってことなのか。何事も。

トップ画像:高校のバレー部の同級生から「あけおめ」と共に送られてきた、体育祭での仮装大会の写真。※クラスが違ったのでコンセプトがバラバラ。わたしはどこでしょう?
いや、これは成功体験ではない。写真の通り、調子乗った私たちは、このあと監督から怒られたらしい(わたしは覚えてないけど)。でも、楽しかったという意味では、成功体験。やっぱり考え方次第か。

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麻利央書店
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