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【2020/12/11】親分さん

俳優でコメディアンの小松政夫さんが亡くなった。

小松さんとは去年お仕事をご一緒させていただいた。わたしは演出助手だったので、稽古と巡業の本番、合わせて2週間ほどの短い時間だったけど。

小松さんの名前はもちろん知っていたが、リアルタイムで黄金期を見たわけではない。ご一緒すると知ってから、YouTubeなどでネタを見たり、Wikipediaで色々調べたりしていた。すると同じ福岡出身だということわかった。急に親近感がわいてきた。

稽古場で初めてお会いした時は、「小松政夫さんだぁ」と感激した。一緒に写真も撮ってもらった時は、なんだか祖父といるみたいな感覚になった。

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演出助手として、変更点や改善点をお伝えした時も「ハイハイ」と優しく聞いてくれたし、良くするための意見もたくさん仰ってくれた。

だけど、本番前など疲れが見える日もあった。(この巡業は1部にショー、2部はお芝居2本立てのてんこ盛り、トータル4時間の長丁場で、誰しもが疲れるw)それでも舞台に立つとそんな疲れはみじんも見えず、シャキッと動き回り、アドリブも入れたりして、笑いをかっさらって袖に入っていく。

かっこよかった。

今年、ハケンの品格の再放送があって、そこでも小松さんを見られるのが嬉しかった。一見、気の抜けた嘱託社員…だけど愛社精神は強くて、こだわりもあって、一筋縄ではいかないオヤジ。でも愛すべきキャラクター。私が言うのはおこがましいけど、本当にいい味出してるんだよなぁ。

今ごろ天国で大笑いしながらお酒飲んでそう。

あいつらしらけた顔してるなぁ、って。

「しらけ鳥音頭」歌ってそう。

みじめ みじめぇ~


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「煙が目にしみる」稽古風景

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ご一緒出来て幸せでした。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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