【2021/3/17】ライムライト
ライムライト【limelight】
1)ライム(石灰)片を酸水素炎で熱し、強い白色光を生じさせる装置。また、その光。19世紀後半、欧米の劇場で舞台照明に使われた。石灰光。
2)名声。評判。また、花形。
ーgoo辞書より抜粋
今日書きたいのはチャップリンの作品「ライムライト」のほう。ライムライトって言葉は耳にしたことがあるけど、恥ずかしながら意味は知らなかった。それにチャップリンの作品も恥ずかしながらちゃんと見たのは初めてだった。
先週くらいから #ほぼ日映画 という企画を勝手に自分の中で始めていて、寝る前にNetflixで気になっていた作品や往年の名作、たまたま目に入ったものを見ている。ほぼ日とか言ってまだ4本だけど。
#魔女
#最強のふたり
#コーヒーが冷めないうちに
からの、 #ライムライト
一番驚いたのが、
思ってた顔と違う!!
ということ。
最初、ちょび髭なしで普通のおじいちゃん風情で出てきたせいか、「これチャップリン?」、「いや違うよね」、「え?そうなの」、「チャップリン出てこないの?」って戸惑った。チャップリンの役どころは一時は一世を風靡したが、年を取り、人気がなくなり、それでも尚誇り高く(ある意味しぶとく)生きている道化師。道化師のメイクをしてもいつものイメージとは違っていたので、本当に分からなかった。
その道化師の下の階に住んでいる足を怪我して踊れなくなったバレリーナのテリーを助けたことから物語は動き出す。テリーは生きる希望を失っていたが、道化師の明るさと励ましのお陰で徐々に元気を取り戻していく。
その励ましの中に、心に響く言葉が出てくる。
人生は願望だ、意味じゃない
幸福のための戦いは美しい
他にも諸々。。。
今、人生に悩んでいる人、全員に刺さりそう。
くすぶっている芸人にも、もれなく刺さりそう。
脳が最高のおもちゃっていう表現もステキだし、会話の至るところに遊び心やジョークが散りばめられていて、爆笑するわけじゃないけれど、ニコニコして見ていられる。たまにザクっと斬りつけれられるけど。
チャップリン演じる道化師カルヴェロ自身も状況がいいわけではない。かつての名声はどこへやら、身体を壊したり、仕事がなかったり、そんな中で戦っている。名前を変えてまで舞台に上がりたいと思い、やっとの思いで立てた舞台で一晩で下ろされてしまう。すると今度はテリーが落ち込むカルヴェロのケツを叩いて励ます。そんなことで逃げていいの!と。
親子ほど年の離れたふたりは支え合う存在となり・・・
というような話。
今も見返しながら書いているけれど、見返していたらもう1回見たくなってきている。セリフが哲学的で、軽やかだけど重たくて、笑えるけれど切なくて、メモっておきたくなる。
チャップリンって、そもそもが面白い顔面なんだと思っていたけれど、実はものすごくイケメンだったことが判明して開いた口が塞がらない。おじいさんのチャップリンはめちゃめちゃダンディだし、若いときはキラッキラしてる。
世界で一番っていいほど有名な喜劇役者なのに、何にも知らなかった自分が恥ずかしくて仕方ない。それにチャップリンは役者だけでなく、制作のほとんどに携わっていて、鬼のようなこだわりを持って作品づくりに取り組んでいたと言う。
もっとチャップリンを見よう。
イケメンだし。