一目惚れした過去を抱いて。
旅のくだらない噺手帖「ミャンマー・ラオス旅編」
前回『奇跡のアンブレラ』も是非お読みください。
ルアンパバーンからラオスの首都ヴィエンチャンまで空路ひとっとび。その街には行く理由があった。この旅を共にしてきた友人の友人Kさん夫妻が住んでおり、会うため。最終目的である。(もちろん私は初対面)空港では奥様が待ってくれており、この上ない安心感。ずっと二人で綱渡りの旅をしてきたから、一気に気が抜けるのが分かった。
Kさんのご自宅で少し休ませてもらって、お昼を頂く。
カオチーと言うラオス風サンドイッチ。日本人が”これ美味しいよ”と勧めてくれたものは間違いがない。はじめは「大きなぁ、食べられるかなぁ」と思っていた量でもペロリといってしまった。簡単に言うと、美味しかったのだ。それからKさん夫妻の息子くん(2歳)と交流して、一息ついたところでヴィエンチャン観光に女3人で繰り出す。
まず向かったのは、まずはラオス版凱旋門「パトゥー・サイ」。フランス版よりも迫力がある気がした。門の上まで登り、町を一望できる。景色は良かったが、雨が降ってきたり、再びお腹ピーピーだったり、大変だった。
なんですかこのポーズは、と聞かれたら「一目惚れ」ですと答える。私たちは大学の同じゼミで、専門は教育学部の体育。ゼミの先生はダンス専攻だった。創作ダンスで大会に出た際のタイトルが「一目惚れ」で、これは振付の中でも一番象徴的なポーズ。胸の鼓動を表現しているという分かりやすいやつ。今でも同窓生が集まると話題になるやつ。曲はEnyaのBook of Daysをつかったやつ。
あのダンスからもう15年経っているけど、一目惚れは全く色褪せない。私は過去を抱いて生きていく。そして、この旅も青春の1ページとして私たちの間で語り継がれていくことだろう。
お次に向かったのは、高さ45mの黄金の塔「タート・ルアン」
デカい。とにかくデカい。そしてキンキラ。
なんだかわからないけど、撮影が行われていた。センターにはセンターたるヴィジュアルの女子がポージングを決めていた。一目惚れだって負けちゃいないけどね。
タートルアンの近くでお茶していたら、虹がかかった。帰るまではもう何も心配しなくていいよ、そう言われた気がした。
ご主人と息子君と合流し、信頼のおけるレストランで食事。メニューだってオススメのモノを選んでくれる。どんなものが出て来るのだろうと、デンジャラスな賭けなんてしなくていい。なんて幸せなんだ!
おつまみっぽいのから、見るからに美味しそうな肉料理。
手で食べるのだってこわくない!もちろんデリシャス!
ご夫妻のお宅に戻って、温かいシャワーを浴び、ふかふかの布団に入る。気付いたら、意識は飛んでいた。
安心と幸せはコンビ組んだ方がいい。
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