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【2021/10/9】ウ話②

ウーバー配達員のページにはプロフィール欄がある。

過去に配達した回数やお店やお客さんの評価が表示され、その下に「配達する理由」を書く欄があり、「空き時間を有効に使いたい」と事実をシンプルに述べた文章を書いていた。

配達をやるようになって、ベテラン配達員のブログを見たり、SNSのワード検索をしたりして情報を収集をしていたら、ゆきたこーすけさんという漫画家さんのアメブロを見つけた。

大喜利っぽかったり、切実なお願いだったり、オリジナリティがあって、なるほど面白い!という思いと、自分は何てつまらないんだ!という反省が押し寄せてきた。

そこでわたしはわたしだけの理由を追求すべく、考えた。

「面白さ」と「オリジナリティ」を含めた、お客さんがちょっとだけ笑ったり、ほっこりできる何か。考えた結果、配達するだけではなく、プラスαのサービスが出来ないものかという考えに至った。

そして出した答えは・・・

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ウーバーは置き配(直接配達員に会わずに玄関などに置いてもらうスタイル)があり、注文者は手渡しなのか置き配なのか選べるようになっている。置き配の時は、きちんと配達した証拠として商品を含めた写真を撮影し、注文者に送る仕様になっている。その時に一言添えることができるのだが、普通は「お待たせました」とか「ありがとうございました」である。

そこに、わたしなりのもう一言を添えます、というサービス。

いるかいらないかは正直関係ない。わたしが送りたいから送るだけのことだけれど、それで少しでも何か感じてもらえたらいいなというレベルのちっこいサービス。

中秋の名月の辺りは「月がキレイですね」とか、階段のない5階に住む方には「階段ってしんどいけど一番の運動ですよね」とか、本当に他愛もない一言。長かったり、凝っていたりする必要はない。なぜなら早く送らないと注文者を待たせることになるから。

(自覚している限り)一度だけ失敗がある。

「待ち時間は最高のスパイスです」とちょっとだけ粋な、でもちょっとだけ恥ずかしい一言を添えて送った後に、渡し間違いに気付いて、その注文者さんと対面しないといけなくなってしまったことがある。そもそも渡し間違いが大失敗なのだが、そういうときに限って恥ずかしい文章を送っていたと言う…。その方はものすごく優しい方で助かったのだけど、今後気を付けなければ。なぜなら置き配にしていても、注文者さんとバッタリ会うこともあるからである。あまり恥ずかしい文面は避けないといけない。だが、ちょっとだけイケてる文章を送りたい気持ちもある。さじ加減が難しい。

自転車で走りながら考えているが、本当に思い付かない時は「素敵なマクドナルドタイムを!」とかで済ませることもある。自分で作ったシステムに自分で首を絞めている時もある。でもこれがなかなか楽しい。

ちょっと話題になったりしないかなぁとか淡い期待を抱いているが、今の一言だとちょっとエッジが弱すぎる気もしていて、もう少し責めてみようかなと思いつつ、勇気がない自分もいる。

ウーバーの可能性は果てしない。

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