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女帝で女神で女子でー(生)林檎博'24ー


(生)を拝むために

今日は待望の椎名林檎のツアー

(生)林檎博'24-景気の回復-

参戦のため、さいたまスーパーアリーナに行ってきた。

YouTubeでライブ映像やPVは結構見てきたが、その名の通り(生)林檎を見るのは初めて。なんだか(生)が付くと、サワーみたい。

1時間ちょい前に会場に着いたけれど、ほとんどグッズは売り切れ。
林檎ファン(OTKと呼ぶらしい)の「ほんの1時間前に来たんじゃ買えねーよ」と言わんばかりのいい意味の圧力に圧倒される。

そんな圧力の中、必携品の手旗バブルと魔除ポスト、ワッペン黒字を購入。
ワッペンは何に着けるか誰かご教授願いたし候。

ご利益しかないグッズ

着物だったり、奇抜だったり、それぞれ思い思いのファッションで参戦しているOTKの皆さんを眺めるのも楽しい。
季節的な問題もあってか、意外とツアーTシャツバーン!!みたいな人が少なかった印象。

ちなみにわたしは、黒一色で参戦。
一応わたしの中の林檎感というか、正装チックに決めてみた。

正装という喪服というか

チケット座席運はいい方だと自負していたけれど、今回は400レベルだったのでかなり上のほう。オペラグラスは用意したけれど、豆サイズは確定。

周りには同世代かそれ以上の方も多かったり、あと男性も多かった。林檎ファンの幅広さを伺える。あと、もちろんメジャーなんだけど、独特の世界観をお持ちの林檎様なので、ファン層もそれに見合う(或いは見合おうとしている)人が集う印象も受けた。

上方からステージを見ると、構造はとても分かりやすい。
オケを囲むように花道があって、ステージはほぼ素舞台。スクリーンはそこまで大きくない。これは7月に宇多田ヒカルを見ているからなおのことそう思ってしまう。

このシンプルなステージで何が起きるか、とても楽しみ。

林檎は赤い女帝だった

あまり書くとネタバレってやつになるので控えるが、初っ端はとにかく真っ赤な林檎が降ってきた。

マジで歌ってるの?ってくらい声の圧と、安定した伸びと、お馴染みのビブラートと、セクシーな吐息と、たまに効かせるドスと、(生)林檎はまさに女帝だった。

上から見てるから尚更なんだけど、ヘアスタイルも相まってお顔がほとんど見えない。そのもどかしさも、目の前にいたって、その御顔を拝見するのは困難な女帝を目の前にしている下々の兵士の気持ちになってくる。

ハッキリと見えないけれど、間違いなくそこにいる。

その圧倒的な存在感、誰にも屈さない姿勢、確固たる自信。

椎名林檎を女帝を言わずして何と言うか。

あぁわたしはあなたの国のためなら何でもします。
平伏に候。

だが女神でもある

女帝ぶりをいかんなく発揮していたかと思えば、急に女神にもなる。

キュートさとセクシーさとつかみどころのなさ。

女帝なので召使い(白衣のスタッフさん)に靴を履き替えさせるけれど、すんごいセクシーなドレスに早変わったりして、もうこっちの脳みそが追いつかないのです。

なんだろう。

もうどこを見たらいいのか分からない。

ちょっと前まではドレッシーだったのに、もう無防備な姿になってるんだもん。彼氏の家に急に泊まることになった彼女みたいな。

これもある意味、女神でしかなくて。

そんなイリュージョンを繰り返しながらも、お歌のほうは安定の安定の安心感を常にキープ。

見るものを一切不安にさせない。
でも違う意味でハラハラはさせてくれる。

それが女神たる所以。

そして女子(おなご)である

林檎姐さんはとにかく着替える。
何度も何度だって新しい林檎を見せてくれる。

急に奈落に消えたと思ったら、新しいコスチュームを身に纏い、颯爽と出てくる。出ていない時だって声だけは間違いなく届けてくれる。

それって、観客を楽しませるための惜しみない努力であることは間違いないのだけど、自分の好きな服を着たいとか、自分が美しく可愛くあれる衣裳を纏いたいとか、とにかく自分が輝いていたい、という女子の願望そのものではなかろうか。

それでOTKたちが喜ぶのなら、我々が楽しんでくれるのなら、林檎は何回だって着替える、女子であり続けるのだろう。

(生)林檎を見ての感想

頭のてっぺんから足の爪先まで、椎名林檎は椎名林檎であり、どんな姿でどんな体位で、どんな歌を歌っていたって、きっと我々は平伏すはずだ。

そして、

もっと見たい。
もっと感じたい。
もっと理解したい。

そう思う。

あの演出は?あの衣装は?あの表情は?

絶対に緻密に計算しているはず。
深い深い意図があるはず。
我々の理解しえない趣向を凝らしているはず。

そう思わせてくれる。

ライブなんだけど、演劇のようでもあり、映画のようでもあり、ドキュメンタリーのようでもあり、間違いなくショーである。

音楽を聞かせるためだけでない、新しいカタチがそこにあるように思えた。

今、これを書きながら、改めて思ったこと。

もっと近くで見たい、感じたい。

ファンクラブ入るしかないかぁー

景気の回復が最優先ですな

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