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【2021/2/13】鼻をつく記憶

「サウナランド」

知り合いが持っていた雑誌。

あの有名な箕輪氏が編集長で、クラウドファンディングによって1000万以上の支援を得て創刊されたもの。通常買うことは出来ない。(現在は取り扱い店舗あり)

この雑誌を手に取った時、鼻をつくインクのにおいが印象的だった。

そのデザインと相まって古めかしさと懐かしさ、いい意味でのいやらしさがほんのり香ってきた。

きっと狙いなんだろう。

どうせ狙いなんだろう。

まんまと私の鼻は反応してしまった。しかもマスクをしていたのに、だ。そこまで計算してのインク使いなのだろう。鼻の記憶は半永久的に残るから。

内容はというと、全部を前のめりで読んだわけではないし、それこそ全部を読んではいない。興味を持てる対談だったり、情報だったりの部分だけピックアップして読んだ。

サウナは好きだし、銭湯にあれば絶対に入るけれど、近年サウナーと呼び・呼ばれる人たちほどのサウナへの愛やこだわりはない。サウナに行きたくて身体がうずうずするなんてこともない。

それでも、

サウナに行きたいなぁと思いを馳せることはある。

そんな時、そしてサウナに行った時、この雑誌のにおいをきっと思い出す。

「香水」が大ヒットしたことから考えても、元カレの香水のにおいが街で漂っていたらキュンとすることから見ても、においってやっぱり人間の記憶にとって重要な要素。

何年後か、アルコールや塩素のにおいが鼻をつくことがあったら、今の状況を思い出すんだろう。

そのにおいがキツいほど、刺激があるほど、慣れないものであるほど、クセが強いほど、忘れない。忘れたとしても思い出す。

そう言えば

あの時の、

〇〇のにおい、

くっさかったなぁあああーーー!!

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麻利央書店
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