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【2021/2/7】温かみとうま味とありがたみと。
お鍋は一人で出来ても、「おでん」って未だに一人でつくったことがない。
作るには具材の種類が多すぎるし、いつも手元にあるような具材じゃないから少量だけ買う訳にはいかないし、そもそもおでんを煮込める大きな土鍋もないし、大人になるにつれ遠のいた。
実家にいるときは冬の定番のひとつってイメージでよく食卓に並ぶし、美味しいは美味しいけど大好物ってほどでもなく、そこまでその重要性を感じていなかった。
でも今は分かる。
おでんの温かみ。おでんのうま味。おでんのありがたみ。
食べたいなら、作るか、買うか。
作らないとしたら、買うしかない。
コンビニか、スーパーか、おでん屋か。
幼い頃、家で出てくるおでんはタダ。高校生の頃、友達の家でご馳走になったおでんはタダ。大学の頃、みんなで作ったおでんは先輩が材料を買ってくれてタダ。(大人になって友達の家で食べさせてもらったおでんもタダ)
しかし、おでんは今となっては割高だ。
このご時世、コンビニでも何となく買いにくいし。
あー食べたい。
しゅんだ大根。破れそうな餅巾着。罰ゲームばりに熱いこんにゃく。定番の卵。異常にふくらんだはんぺん。食べ応えのある厚揚げ豆腐。実は九州名物だったらしい餃子巻き。関西で初めて食べて目覚めたじゃがいも。
もう、おでんに入っていれば何だって美味しいんじゃないかと思わせてくれる安心感。
あー食べたい。
ひとりだけど作ってみるか。何日かかるか分からないけれど、きっと飽きることはないだろう。日に日に美味しくなるだろうから。
でも待てよ。
土鍋から揃え始めるくらいなら、買った方が安くないか。いや。お金の問題か、気持ちの問題か。本当に食べたいなら、この先もおでんを作り続けるなら、買っても損はないはずだ。いやいや。作るより買う方が美味しいって。もしかしてUberEatsで頼めるんじゃないか。家に届くなんて最高じゃないか。
どうするどうするどうする。
あーおでんが恋しい。
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