【2021/6/3】ホットステーション
『街のホットステーション』はローソンのキャッチコピーだけど、本当の意味でのそれは「銭湯」であると思う。
だんだん温かくなって、冬の時期よりも恋しさは減る。だけど暖かい季節に行く銭湯もまた乙というものである。
今日は久しぶりに銭湯へ行った。
よく見る常連の方がやはりそこにはいて、銭湯でのルーティンをこなしながら、存在感を発揮している。たまに見る近所の方が常連さんに挨拶をする。新参者のわたしは何食わぬ顔で自分のルーティンをこなす。
銭湯はコミュニティである。
その人たちがどこから来て、どんな生活をしているかは知らないが、その人の真っ裸を知っている。見事な白髪のご婦人はお肌がとてもキレイであることやいつもいる女性の二人組は脱衣所にある洗濯機を使っていること、とある女性は必ず全身をアカスリしていることをわたしは知っている。
まあ、アカスリはわたしのことだけど。
裸で無言のコミュニケーションを図っている。
コミュニケーションというよりはむしろ推理、妄想合戦ともいうべきか。
若い子が来たら大学生かなぁ(近くに大学がある)とか、あの二人は親子だろうとか、毎日通っているからお肌がきれいなんだなとか、そうやって観察している。それがわたしのホットな楽しみ方である。
さすがに熱いので、冬みたいに長居できなくなってしまったけど、それでもホットなステーションに惹かれるのは、銭湯とは身体を綺麗にしたり疲れを癒したりするだけのものだけではないからだと思う。
あと、自分の体重と向き合える場でもある。今日は久々にいい数字が出た。気分が良くなって、休肝日にしようと思っていたのに飲んでいる。それもまた乙。
帰りに、回数券を買った。
気分はホットだ。
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