自粛生活note 2020/4/25
あぁ、あと5日で4月が終わる。本当なら今頃大阪にいて、5月から始まる巡業の稽古をしていて、夜は関西の友達と会ったり、師匠や先生といろんな話したりする予定だったのになぁ。。。もういくら言っても仕方ないことは分かっているんだけど、分かってはいるんだけど、言いたくもなるよ。誰のせいでもなくて、むしろこちらは被害者であって、ウイルスさんちのコロナちゃん(君?)のせいなわけなんだけど。
化粧をする機会も減り、オシャレをする必要もなくなり、自分と向き合う時間が増えた。これは精神面だけではなく、物理的にも。話し相手は自分。独り言が増える。ひとり暮らしはタダでさえ増えるのに。化粧をしようと鏡を見ると、眉頭の毛が異常に伸びている。そう言えば、外出自粛要請が出る前に、美容室に行って、久々に前髪をつくったので、隠れていて気がつかなかったのだ。眉毛を整えるようになって、どれくらい経つのでしょう。
わたしは中学生の頃、眉毛をかなり細めていて(アムラーでもヤンキーでもなかったけど)、眉尻のほうなんてほぼ毛が生えなくなっていた。それから高校生になって、バレーボールのために寮生活となり、眉毛カット&剃りは禁止となった。(今思えば不思議なルール。バレーに集中しろと言うことだろうけど)細めていた眉は日に日に太くなり、遂には眉尻にも毛が復活した。しかしそれがもうどうでもいいくらいに、ハードな練習が続く、バレーボール漬けの毎日になった。その3年間のお陰で今があるので、厳しかったがバレーボール中心の高校生活にはとても感謝している。卒業と同時に眉毛を再び刈り上げ、大学でも再び細眉が復活した。それから社会人となり、徐々に滑らかなカーブを描いた眉へ変化し(それでも細め)、30歳を過ぎてからはもう少し緩やかになった。
もし眉毛が精神を表すのだとしたら、わたしは人生のほとんどを尖ってきたことになる、特に青春時代・・・しかもお尻の方がより強く。いやなんだそれ。まぁキリっと見せて、カッコよくありたかった感のは否めない。
そして30代後半になり、全体的に幅を持たせたいと思いつつ、やはり眉尻の毛があまり生えてこないので、結局細くなってしまうのが難しかった。太く描いてみても、どうしてもアイブローが落ちてきて、いつもの形に戻ってしまう。
そうこうしているうちに、自粛生活が始まった。前髪で見えない眉毛はどんどん伸びていく。このまま放置しておけば、昔みたいにまた眉尻の毛が生えてくるかもしれない。まさか自粛生活の中で、眉毛とじっくり向き合うとは思ってもいなかった。しかもその成長を眺めながら、楽しんでいる節もある。自粛が開けた頃、前髪も伸びて、おでこを出すようになったら、今までとは違う自分に出会えるかもしれない。
よし、今日から、眉毛カットも自粛しよう。